アルファ・ロメオ・トナーレ フィアット・チェントヴェンティ 次代を担うコンセプトモデル 後編

公開 : 2019.09.16 16:50  更新 : 2022.02.08 09:29

アルファ・ロメオトナーレ

サイドビュー

「難しかったのはクリーンでバランスの取れたものにするということであり、サイドにはわずか3本のラインしかありません。完ぺきな調和を実現する必要があり、そのためアッパーラインに緩みなど許されませんでした」と、デザイナーのアレクサンドロス・リオキスは話す。

スクデット

デザイナーのあいだでアルファのフロントノーズはスクデットと呼ばれている。特徴的な盾形のグリルと水平基調のエアインテークは、FCAのクラウス・ブッセが「われわれが守るべきものです。アルファの象徴のような存在なのでライバルメーカーがこのデザインを採用することはありません」とまで話すデザインだ。

フロントビュー

アルファ・ロメオ・トナーレ
アルファ・ロメオ・トナーレ

「ボクシーなデザインにしないということを意識しました。機敏さと軽快感、スポーティさを表現しています。ボディ下部へと廻り込むかのようなデザインです」と、リオキスはトナーレのサイドシルとスカートについて話しており、確かにアスリートのようなルックスを与えることに成功している。

ヘッドライト

1980年代にザガートがデザインしたアルファSZからアルファのトリプルヘッドライトの伝統は始まっており、159、ブレラジュリア、そしてトナーレへと受け継がれているが、市販バージョンではより現実的なデザインが採用されることになるとデザイン責任者のスコット・クルーガーは話す。

Dピラー

「間に別の色を差し込むことでルーフとピラーを分割したもっと挑戦的なDピラーのデザインを考えていましたが、このアイデアは採用せず、替りに造形で特徴を創り出すとともに、このクルマの純粋さを保つことにしたのです」と、ブッセは話している。

リアビュー

「アルフィスタを喜ばせるようなC-UVを創り出したいと考えています。それはもっとクーペらしいデザインのモデルです」とリオキスは言う。「リアから近づいてみれば、まるで8Cのように見えるでしょう」

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