グリッケンハウス WECハイパーカー・カテゴリーに参戦する新型マシンを発表

公開 : 2019.09.21 20:50  更新 : 2019.09.21 20:51

元映画監督のジェームズ・グリッケンハウス率いるSCGが、2020/21年シーズンからWECのハイパーカー・カテゴリーに参戦するマシン、SCG007を発表しました。カスタマー・チームに販売も計画されているほか、公道仕様車も作られる予定です。

もくじ

米国チームでル・マン総合優勝を目指す
1億円以上でカスタマー・チームにも販売
年内にはSCG004の生産も開始

米国チームでル・マン総合優勝を目指す

米国に本拠を置くスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)が、FIA世界耐久選手権(WEC)の2020/21年シーズンに参戦を発表。SCG007と呼ばれるそのレース用マシンには、公道走行可能なバージョンを用意する計画があることも明らかにした。

このSCG007は、WECに新設されるハイパーカー・カテゴリーに出場し、アストン マーティン・ヴァリキリーやランボルギーニ・アヴェンタドール、トヨタGRスーパースポーツなどのマシンと競うことになる。

SCG007
SCG007

2020/21年シーズンより開始が予定されているハイパーカー規定は、1990年代初期から現在まで続くLMP1プロトタイプに替わるトップカテゴリーとなる。自動車メーカーはコンセプトカーまたは市販ハイパーカーのレース仕様車を製作して参戦することが可能だ。市販車として出場する場合には、2年以内に20台以上のベース・モデルを生産することが義務づけられる。パワーユニットは純粋なガソリン・エンジンだけでなく、ハイブリッド・システムの搭載も可能だが、合計最高出力は750ps以下、電気モーターを搭載する場合はその出力が270ps以下でなければならない。最低車両重量は1100kgと定められている。ル・マン24時間レースが行われるサルト・サーキットにおけるこの新規定マシンの目標ラップタイムは、3分30秒とされている。

SCGの創設者ジェームズ・グリッケンハウスは、次のように語っている。「1967年のフォードGT40 MkIV以来、米国製のマシンはル・マンで総合優勝していません。今こそ、再び米国のチームが勝つべき時であると、私たちは考えています」

1億円以上でカスタマー・チームにも販売

SCGは今年6月、SCG007のレンダリング画像を初公開した。今回新たに発表された写真では、1960年代のイタリア製耐久レーサーから影響を受けたと思われるデザインが、よりはっきりと確認できる。

SCG007は3.0L V6ツインターボ・エンジンを使用するという。そのベースとなるユニットがどこのメーカー製であるかは明らかにされていないが、新たに公開された画像に写っている赤と白のカラーリングや、テレホンダイヤル型デザインのホイールから、アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオのF154型エンジンをボアアップしてチューンしたものではないかと噂されている。

SCG007
SCG007

このエンジンを設計したフェラーリ自身は、ル・マンのハイパーカー・カテゴリーに参戦する計画を一切発表していない。フェラーリは2018年、このカテゴリー新設に関する協議から、フォードと共に離脱すると表明した。

SCGは今年3月、WEC参戦マシン用のハイブリッド・システムを開発していると発表したが、これがSCG007に搭載されるのかは、現時点で明らかにされていない。

同社はこのマシンをワークスカーとして走らせるとともに、約100万ドル(約1億800万円)という価格でカスタマー・チームにも販売する予定だ。また、20〜30台ほど公道仕様の製造も計画している。2018年の発表によれば、この公道仕様車は800psのエンジンと200psを発生するハイブリッド・システムを搭載し、価格は200万ドル(約2億1600万円)程度になると言われていた。

WEC参戦仕様のSCG007は、来年7月にテストが始まる予定だ。

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