【東京オートサロンに登場】ケーニグセグ・ジェスコ 北欧発のスーパーカー、内装/細部を撮影

公開 : 2020.01.13 18:54  更新 : 2021.10.11 09:29

東京オートサロンに、「ケーニグセグ・ジェスコ」が展示されました。目標最高速度483km/hを豪語する北欧のスーパーカー。日本法人の新体制も。

BHスーパーGTオークションに登場

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

スウェーデンのスーパーカー・メーカーであるケーニグセグの最新モデル「ジェスコ」が、東京オートサロン2020に登場した。

BHスーパーGTオークションに先がけて行われたプレス・カンファレンス時に披露されたもので、本国からセールスディレクターのアンドレアス・ペトレ氏も駆けつけている。

ケーニグセグ・ジェスコ 東京オートサロン2020
ケーニグセグ・ジェスコ 東京オートサロン2020

CEOのケーニグセグ氏は都合が付かず参加できなかったが、ビデオレターでメッセージを述べた。

あわせてBHオークションの母体であるビンゴスポーツから、新体制の「ケーニグセグ・ジャパン」の紹介があった。CEOには七五三木敏幸氏が就任している。

なお車名の「ジェスコ」は、ケーニグセグ社の創業者である、クリスチャン・フォン・ケーニグセグCEOの父親の名前に由来しているという。

ケーニグセグ・ジェスコとは

2019年のジュネーブショーで発表したケーニグセグのハイパーカーが「ジェスコ」だ。

アゲーラの後継モデルとして開発されたもので、V型8気筒5.0Lガソリン・ツインターボを再設計したもの。鍛造180°フラットプレーン・タイプの世界最軽量のクランクシャフトは、12.5kgにすぎない。

ケーニグセグ・ジェスコ 東京オートサロン2020
ケーニグセグ・ジェスコ 東京オートサロン2020

新開発のエアインジェクション・システム、ターボチャージャーを採用し、最高出力はオクタン価95のガソリン使用時が1280hp、エタノール混合燃料の「E85」使用時には、1600hpを発生する。最高許容回転数は8500rpm。

組み合わせられるトランスミッションは、ケーニグセグが瞬時に変速できると謳う「9速ライトスピード・トランスミッション(LSP)」。クラッチはマルチプレート式が採用され、変速時間は20ミリセカンドと発表されている。

内装も撮影

シャシーはカーボンファイバー製で、65,000Nm/度という高い剛性を誇る。

ボディパネルにはカーボン・ケブラー複合素材を用いることにより軽量化を推し進め、乾燥重量は1320kgと発表されている。

ケーニグセグ・ジェスコ 東京オートサロン2020
ケーニグセグ・ジェスコ 東京オートサロン2020

展示車両のインテリアは、メーターやスイッチ類が最小限にされているが、その仕上がりはスーパーカーらしい高級感があるスタイリッシュなもの。

エクステリアでは、空力性能が大幅に高められ、各部は徹底的に磨き上げられている。フロントではリップスポイラーに可動式のアンダー・フラップが組み込まれ、別体式で大型化されたリアウイングは揚力を最小限にとどめ、効果的にダウンフォースを発揮する。

このように空力性能を突き詰めたことにより、ダウンフォースは250km/h時に800kg 、275km/h時に1000kg、最大で1400kgを獲得するに至った。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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