世界最速の市販車10選 全てが400km/h以上! 性能と技術の限界に挑むチャレンジャーたち
公開 : 2025.09.19 11:45
公道走行可能な市販車の中で、最高速度が最も高いのはどれか。「世界最速」の称号をかけ、各メーカーは長年にわたり挑戦を続けてきました。この記事ではメーカー公称値と実測値を基に、そのトップ10を紹介します。
もくじ
ートップの称号をかけた争い
ー1. ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュート
ー2. ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+
ー3. ヤンワンU9
ー4. SSCトゥアタラ
ー5. ブガッティ・ミストラル
ー6. ブガッティ・トゥールビヨン
ー7. ケーニグセグ・アゲーラRS
ー8. ヘネシー・ヴェノムF5
ー9. ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ
ー10. リマック・ネヴェーラ
ーよくある質問 Q&A
トップの称号をかけた争い
自動車の黎明期である1800年代後半、カール・ベンツ氏の開発したパテント・モートルヴァーゲンの最高速度は約16km/h(10mph)であった。天候に恵まれ、運転手が軽く、追い風があればの話だ。
今日、約140年にわたる技術開発により、最速のクルマは480km/h(300mph)の壁を突破している。

ベンツは毎秒わずか4.4mを走るのが精一杯であった。一方、2019年にアンディ・ウォレス氏が運転するブガッティ・シロンは毎秒136mを記録した。
恐ろしい速度である。このレベルのクルマが最高速度に到達できる場所は、地球上に数か所しかない。それでも、トップの栄誉を争う自動車メーカーは後を絶たない。
ブガッティ、SSC、ヘネシー、ケーニグセグなど、世界各国のメーカーが記録保持者となることを目指している。結果として、これらのクルマの多くは世界トップクラスの加速性能も兼ね備えている。
この記事では、飛行場や専用テストコースで計測された数値やメーカー公称値を基に、最速の市販車トップ10を紹介する。
1. ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュート
最高速度:531km/h(330mph、メーカー公称値)
さて、ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュートは現時点で実際に最高速度を達成したわけではないが、メーカーのシミュレーションでは、驚異的な531km/hに達すると自信を持って示されている。

圧倒的なポテンシャルを誇るツインターボ5.0L V8エンジンを搭載し、最高出力1298psを発生、E85バイオ燃料使用時は1600psに達する。
ジェスコ・アブソリュートの設計は戦闘機から着想を得たと言われているが、それは一目瞭然だ。
これだけのパワーに加え、Cd値0.278という極めて低い空気抵抗係数と9速トランスミッションが組み合わさり、0-100km/h加速は約2.0秒、0-160km/h加速は3.6秒を実現するという。
もし、理論上の最高速度とシミュレーション結果を実際に再現できれば、これまで生産された市販車の中で間違いなく最速となる。
2. ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+
最高速度:490.484km/h(304.7mph)
ブガッティ・シロン・スーパースポーツこそが世界最速の市販車だと主張する人も多い。なぜならこのクルマは、その途方もない最高速度を実際に記録しているからだ。

標準のブガッティ・シロンをベースにしたスーパースポーツ300+は、ル・マン優勝経験者でありブガッティのテストドライバーでもあるアンディ・ウォレス氏によって、2019年にドイツで490.484km/hを記録した。
最高出力1600ps、最大トルク163kg-mのW16エンジンを搭載し、0-100km/h加速5.8秒、0-300km/h加速12.1秒という信じがたい性能を持つ。
記録達成車には軽量シート、車高ローダウン、ロールケージなどが装備されていた。
生産台数はわずか30台だが、最高速度は440km/hに制限されていた。
























