史上最高のハイパーカー 52選(後編) フェラーリ・ラ フェラーリからマクラーレンW1まで

公開 : 2025.01.19 18:45  更新 : 2025.01.25 17:52

1986年のポルシェ959から2024年のマクラーレンW1まで、史上最も過激かつ最も話題を集めたハイパーカーを振り返る。技術の限界に挑んだ自動車業界の頂点に迫る。

フェラーリラ フェラーリ(2013年)

(翻訳者注:この記事は「後編」です。ラ フェラーリ以前のモデルについては前編・中編で紹介しています)

エンツォを超えるのは難しいだろうと思われたが、フェラーリは963psのハイブリッド車を発表した。同社にとって最も重要な顧客のために500台のみが生産された。最高速度は約350km/hとされている。

フェラーリ・ラ フェラーリ(2013年)
フェラーリ・ラ フェラーリ(2013年)

AUTOCARの評価は、「多くの点で、ラ フェラーリは458イタリアと同じくらいナチュラルで運転しやすい。そのレスポンスは強烈で、グリップは強大、その性能は常軌を逸しているが、運転感覚は、つまり、驚くほど普通だ」

マクラーレンP1(2013年)

ハイブリッドのP1は、非常に素晴らしいクルマかもしれないが、多くの点で20年前のF1にはかなわない。P1はわずか375台が生産され、737psのツインターボV8エンジンが搭載されている。もし物足りなく感じたとしても心配は無用。178psの電気モーターも搭載されており、P1は間違いなく非常に刺激的な1台である。マクラーレンは最高速度355km/hを謳っている。

AUTOCARの評価は? 「100台のクルマがあっても、P1でなければダメな日もたくさんあるだろう。これ以上のものは望めない」

マクラーレンP1(2013年)
マクラーレンP1(2013年)

ポルシェ918スパイダー(2013年)

カレラGTの後継車である918スパイダーは、2013年に発表された3台のハイブリッド・ハイパーカーのうちの1台であり、フェラーリ・ラ フェラーリ、マクラーレン P1 と並んで三位一体とも称されることがある。ライバル車よりも出力が低く(887ps)、重量も重いポルシェは、当初は期待薄に思われたかもしれないが、実際には良い意味で期待を裏切った。ガソリンエンジンと電気モーターをフル活用し、その最高速度は340km/hに達した。

ポルシェ918スパイダー(2013年)
ポルシェ918スパイダー(2013年)

アッリネーラ・フサリア(2016年)

ポーランドのハイパーカーは数えるほどしかないが、見た目だけでも、この最高速度350km/h(公称)のフサリアはここで紹介するにふさわしいと言えるだろう。しかし、AUTOCARはまだ実車に触れたことがないので、実現するかもしれないし、しないかもしれない。遅延が続いているので、あまり期待は持てない……。

アッリネーラ・フサリア(2016年)
アッリネーラ・フサリア(2016年)

ブガッティ・シロン(2016年)

ヴェイロンの後継車種を開発することは決して容易ではなかったはずだが、1500psのW16エンジンを搭載したシロンは、次の世代としてふさわしい1台だと言えるだろう。最高速度は420km/hに制限されていたが、その後、ブガッティはシロン・スーパースポーツ 300+をリリースし、2019年に490km/hの世界最高速度記録を樹立した。

AUTOCARは2017年にシロンを試乗した。「ブガッティのテストドライバーによると、420km/hのリミッターに達したときも、クルマはまだまだ加速していたという。だから、恐れを感じた時にアクセルを緩める。すると、クルマが笛を鳴らし、風船のように大量の空気を吐き出す。そして、あなたも一息つくのだ」

ブガッティ・シロン(2016年)
ブガッティ・シロン(2016年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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