【アルファ・ロメオ初の生産モデル】イタリアのクラシックカーショーで展示 フィアット・パンダ生産1号車も

公開 : 2020.01.28 11:50  更新 : 2020.01.28 13:00

アルファ・ロメオの前身となったALFAが初めて生産したモデルが、トリノで開催されるクラシックカーショーで公開されます。同時にフィアット・パンダの40周年を記念して、最初に生産された1台が展示されるそうです。

アルファ・ロメオではなくALFA

アルファ・ロメオの創立110周年を記念して、その親会社であるFCAは、稀少な1910年製のアルファ24HPを、トリノで開催されるアウトモトレトロの目玉として展示する予定だ。

そう、このクルマが製造された当時はまだアルファ・ロメオではなく、「アノニマ・ロンバルダ・ファブリカ・アウトモビリ(ロンバルディアの自動車製造有限会社という意味)」の頭文字を取って「アルファ(ALFA)」という社名だった。24HPは、後にニコラ・ロメオが会社を買収してアルファ・ロメオとなるミラノのブランドが、初めて生産したモデルだ。

ALFA 24HP
ALFA 24HP

24HPは排気量4084ccのサイドバルブ直列4気筒エンジンを搭載し、ペダルでもレバーでも操作できるドラム・ブレーキを後輪に備えていた。開閉式幌を持つトルペードと呼ばれるボディを製作したのは、エルコーレ・カスターニャだ。

ミッレ・ミリアを制した6C1500SS

1月30日から2月2日に開催される第38回アウトモトレトロと同時開催のアウトモトレーシングという2つのショーで、脚光を浴びるに違いないアルファ・ロメオの歴史的モデルはもう1台ある。

それは1928年製の6C1500SSというモデルで、昨年のミッレ・ミリアの優勝車だ。さらにこの車両は2005年と2007年にも、高名な街道レースの復活版を制した個体だという。

アルファ・ロメオ6C1500SS
アルファ・ロメオ6C1500SS

車名の6C1500とは、6気筒の1500ccエンジン搭載を意味し、SSとはスペル・スポルト(Super Sport)、つまり高性能版であることを表す。

同型のマシンは1928年4月、第2回目の開催となったオリジナル版ミッレ・ミリアで優勝。以降1957年にこの伝説的レースが不幸な事故を理由に開催中止となるまで、アルファ・ロメオが挙げたメイクス最多11勝の口火を切った。

最初に製造されたフィアット・パンダ

FCAは、これらのクルマとまったく異なる時代の異なる種類のモデルも、トリノに展示する予定だ。今年で誕生から40周年を迎えるイタリアの大衆車、フィアット・パンダ30である。

1980年に発売されたパンダは、ジョルジェット・ジウジアーロがデザインした初代から、2012年に登場した3代目となる現行モデルまで、合計750万台以上が生産されている。今回のショーで公開される赤いパンダは、その最初に製造された1台であるという。さらにその隣には、昨年9月に発売された最新の限定モデル、パンダ・トラサルディが並ぶ予定だ。

フィアット・パンダ30
フィアット・パンダ30

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