ロードテスト メルセデス・ベンツ GLS ★★★★★★★☆☆☆

公開 : 2020.02.22 11:50

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

パッと見では、なんとなくこの7万5040ポンド(約1051万円)のGLS 400dが、その価格に見合ったクルマだと思えるはずだ。装備表も、そんな感想を否定するようなところはあまりない。2列目にもシートヒーターが付き、ヘッドアップディスプレイも備わっている。

ところが、自動運転技術の恩恵にあずかろうと思ったら、プレミアムプラス仕様にグレードアップする必要がある。マッサージシートなども追加されるが、価格は8万3290ポンド(約1166万円)からだ。

3台ともなかなか悪くない数字だが、メルセデスはBMWとレンジローバーをわずかながら上回る。
3台ともなかなか悪くない数字だが、メルセデスはBMWレンジローバーをわずかながら上回る。

しかしGLSは、ライバルより残価率が高いと予測される。もっとも、その差はわずかだ。3年・5.8万km走行後は新車価格の45%で、同程度の価格のX7 30d Mスポーツは42%、より高価なレンジローバーSDV6ヴォーグは43%となる。

実用性に関しても、メルセデスはいいスコアをマークする。テストでの平均燃費は10.6km/Lで、これだけのパフォーマンスと重量のある大型車としてはなかなか良好。

燃料タンク容量は90Lあるので、現実的な航続距離は950kmを超える。高速道路を巡航するなら、燃費は14km/L近く、1200km以上走れる計算だ。

牽引能力はブレーキ付きトレーラーで3500kgだが、これはディーゼルを積むライバルと同等。ただし、オフロードエンジニアリングパッケージを選ぶと3300kgとなる。

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