【たったの2割台】月1回以上のタイヤ空気圧点検 テレワーク生活長期化 チェックの大切さ再確認を

公開 : 2020.04.08 05:50  更新 : 2020.04.27 18:10

こまめに空気圧点検しないと、どうなる?

タイヤ空気圧点検を怠れば空気圧が減っていく。

ユーザーのデメリットについて、ブリヂストンの公開データでは、以下の3点を代表例に挙げている。

空気圧が不足している場合の影響/空気圧が過多の場合の影響。
空気圧が不足している場合の影響/空気圧が過多の場合の影響。    ブリヂストン

・タイヤのたわみが大きくなり、タイヤの中の部材がはく離したり、切れたりする。

・タイヤの方の部分(ショルダー)に負担がかかり、両肩摩耗が発生する。

・燃費が悪くなる(タイヤの空気が抜けた自転車はペダルを漕ぐのが大変なことと同じ)

ここで自転車のタイヤを引き合いに出しているが、クルマの場合、エンジンやモーターが駆動力。

ドライバーはアクセルを踏むだけなので、自転車のように自分自身の直接タイヤの変化を感じることが少ないと思うかもしれない。

ところが、普段の運転の中でも、タイヤの空気圧が低い場合と適正に保った状態では、明らかに、乗り心地やハンドルを切った時のフィーリングが変わる。

昔からよく使われるフレーズだが、クルマが地面と設置しているのは、4つのタイヤそれぞれで、はがき1枚分。

スポーツカーや高級車でなくても、軽やミニバンでも、タイヤの空気圧はクルマ全体に大きな影響を及ぼす。

それなのに、前出の結果のように「自分でチェックする方法がわからない」人が多いのが現実なのだ。

そうした声を実際に現場で聞くことがある。

自分のクルマのタイヤ空気圧 答えられる?

筆者(桃田健史)は、日本自動車ジャーナリスト協会の一員として、各種の自動車関連イベントでインストラクターや説明員をする機会がある。

タイヤについての基礎的なレクチャーとして当然、空気圧点検に触れる。

タイヤの適正空気圧は、車種ごとにカーメーカーが指定している車両指定空気圧と同じ。車両指定空気圧は運転席側のドア付近あるいは給油口等に貼付された空気圧表示シールに記載される。
タイヤの適正空気圧は、車種ごとにカーメーカーが指定している車両指定空気圧と同じ。車両指定空気圧は運転席側のドア付近あるいは給油口等に貼付された空気圧表示シールに記載される。    ブリヂストン

その中で、「あなたのクルマの空気圧はいくつか知っていますか?」と聞くと、半数近い人は「運転者側のドアを開けた内側の表示を見る」と答える。

もしご存じなければ、実際にご自分のクルマのドアを開けて見ていただきたい。(一部に、給油口のふたの裏側)。

数値は、クルマによって前輪と後輪で同じ場合と、前輪後輪それぞれで違う場合がある。

数値は、kPa(キロパスカル)とkg/cm2の2種類。パスカルは国際単位系で、kg/cm2の約100倍を示す。

この他、輸入車ではbarやpsiなどの表記がある場合もある。

日本のガソリンスタンドに設置されている空気圧計の多くは、kPa表示が主体となっている。

ブリヂストンでは「タイヤはゴムが主体の製品であるため、風船がしぼむように、空気圧は自然に低下する。そのため、クルマでの空気圧表示より0〜20kPa高めに入れることをお勧めする」としている。

テレワークを1つのきっかけに、タイヤの空気圧点検を定期的に行っていただきたい。

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