【FRの熱い走り 価格は急上昇中】BMW 1シリーズMクーペ 英国版中古車ガイド

公開 : 2020.04.29 10:20

熱いFRの走りが楽しめる、BMW 1シリーズのMクーペ。生産量も少なく、中古車としての流通量も限定的なため、最近は価格も上昇傾向にあります。中古車を購入する際の注意点を、英国編集部が解説します。

もくじ

新車時以上の値段が付き始めている
英国ではオレンジ色が人気
不具合を起こしやすいポイント
専門家の意見を聞いてみる
知っておくべきこと
いくら払うべき?
英国で掘り出し物を発見

新車時以上の値段が付き始めている

text:John Evans(ジョン・エバンス)
translation:KENJI Nakajima(中嶋健治)

 
読者が、2011年に1シリーズMクーペを新車で購入できた450名のうちの1人なら、賛辞を贈りたい。整備状態が良く、走行距離が程々なら、減価償却が1円も発生していない可能性がある。

英国の中古車市場には、25台ほどの1シリーズMクーペが流通しているようだが、その内の20台は4万ポンド(540万円)以上の値段が付いていた。中には6万ポンド(810万円)を超えるクルマもあった。

BMW 1シリーズMクーペ(英国仕様)
BMW 1シリーズMクーペ(英国仕様)

英国で4万ポンド(540万円)以上の値段で売られている中古車の走行距離は、すべて6万4000km未満。最も高価なクルマは、1万6000kmを切っていた。

今のオーナーは、このくらいの値段で手放せるということ。ただ、目の肥えたうるさいバイヤーもいるから、必ずしも希望通りの値が付くわけではないけれど。

1シリーズMクーペは、英国では盗難被害も少なくなかった。初期の一部のクルマでは、OBDのプログラミングを利用した盗難方法が問題となっていた。仮に戻ってきても、修理費も恐ろしく高額だった。

だが、1シリーズMクーペの素晴らしい思い出に満たされているオーナーも多いだろう。

登場したのは2011年で、価格は3万9990ポンド(539万円)。販売されたのは450台だったが、ショールームに並ぶ前に70%近いクルマは売れていたらしい。

多くの1シリーズMクーペは2011年式となるが、まれに2012年式も含まれている。年式によって価格に違いはないようだ。

英国ではオレンジ色が人気

通常の1シリーズ・クーペと差別化を図るため、幅広いトレッドと大きく膨らんだフェンダーが最大の特徴。専用設定の19インチ・アルミホイールが、足元を彩る。低くかがんだ姿は、チューニングカーのようにも見える。

搭載するエンジンは、ツインターボ付きの3.0L直列6気筒エンジンで、最高出力339ps。専用開発されたストロークの短い6速MTと組み合わされ、後輪を駆動する。

BMW 1シリーズMクーペ(英国仕様)
BMW 1シリーズMクーペ(英国仕様)

ステアリングホイールに付けられたMボタンを押すと、オーバーブースト機能が有効となり、最大トルクは一時的に5.1kg-mアップ。最大トルクは1500rpmから4500rpmという広い回転域で得られ、50.9kg-mと見た目に違わずたくましい。

リミテッド・スリップデフと、ドライバーが介入ポイントを調整できるDSCスタビリティ・コントロールが標準装備。デュアルゾーン・エアコンに、オレンジのステッチが入ったアルカンターラとレザーの内装が付いてくる。

オプションとして、ハーマン・カードン製サウンドシステムやナビ、アダプティブ・ヘッドライト、ハイビームアシストなどが選べた。どれも現在の1シリーズMクーペの価格には、大きな影響は与えないものだ。

英国では、価格が高めに付いているのが、バレンシアオレンジのボディカラー。人気色となっている。ほかに新車時は、ブラックサファイアとアルピンホワイトの2色が選べた。ただし、ボディカラーより、走行距離や状態の方が価格を左右する。

中には値頃感のあるクルマもなくはない。BMWでの整備記録がしっかり残り、6万9200kmの距離で、3万4000ポンド(459万円)というクルマが英国では見つかった。

悪くない1シリーズMクーペを見つけたのなら、動きは早い方が良い。きっと一見の価値はある。

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