70年前の希少ジープも! 茂みに隠れたクラシックカー 20選(後編) ジャンクヤード探訪記
公開 : 2025.12.14 11:45
米国の巨大ジャンクヤードを巡り、スクラップ同然のクルマにレンズを向ける探訪記シリーズ。今回は、筆者がたまたま見つけた、ネット上にもほとんど情報が載っていないウィスコンシン州の「隠れ名所」を紹介します。
もくじ
ースチュードベーカー・レッカー(1952年)
ーシボレー・インパラ(1963年)
ーシボレー3100(1954年)
ーポンティアック・ボンネビル(1969年)
ースバル・レオーネ
ークライスラー・コルドバ(1981年)
ーAMCレベル(1970年)
ージープ・ワゴニア(1963年)
ーウィリス・ジープ・ステーションワゴン
ーランブラー・アメリカン(1965年)
ーシボレー・インパラ(1961年)
ー著者について
スチュードベーカー・レッカー(1952年)
このスチュードベーカー・レッカーは1952年式であり、1990年代まで現役で稼働していたという。運転席に植物が侵入していることに注目。これは床板がどれほど腐食しているかを如実に物語っている。2Rモデルは1948年から1953年まで生産されたが、キャブはさらに6年間生産が続けられた。

シボレー・インパラ(1963年)
3代目(1961~1964年)インパラの中で、最も魅力的だと広く考えられているのが1963年のモデルだ。確かに売れ行きも良かった。最も人気があったエンジンは283立方インチ(4.6L)と327立方インチ(5.3L)のV8で、1/4マイルは前者17.3秒、後者16.3秒を誇った。しかし、トップに君臨する高性能モデルは425ps の409立方インチ(6.7L)を搭載し、わずか14.9秒で1/4マイルを制した。

シボレー3100(1954年)
このワークホースは、何年も前に廃車になったようだ。それ以来、数多くの部品を提供してきた。1954年式シボレー3100ステップサイドで、良好なコンディションであれば非常に人気の高いモデルだ。この個体では欠けているが、3列の水平バーを備えた魅力的なグリルが特徴だった。グリルは標準仕様では塗装されていたが、わずかな追加料金でクローム仕上げも選択できた。また、235.5立方インチ(3.8L)の6気筒エンジンもこの個体には残っていない。

ポンティアック・ボンネビル(1969年)
G&Gオート・サルベージの車両の多くは茂みに隠れており、この1969年式ポンティアック・ボンネビルももう少しで見逃すところだった。車体は少し歪んでいるように見えるが、構造的には健全で、錆もほとんどない。
曲線テールライトとボディ同色のバンパーインサートを備え、当時の米国車の中でも特に個性的なリアデザインだった。

スバル・レオーネ
1970年代初頭のスバル・レオーネに施された、手作りのオーバーフェンダーと太いタイヤに注目してほしい。ダットサンやトヨタと比べ、スバルは米国市場への参入が遅く、1968年に販売を開始した。最初に市場投入されたのは360で、数年後にFF-1が続いた。レオーネ(イタリア語で「ライオン」の意)は1971年に前輪駆動クーペとして登場したが、四輪駆動や他のボディスタイルも追加された。

クライスラー・コルドバ(1981年)
茂みに隠れたクライスラー・コルドバを見かけることは滅多にない。
兄弟車のダッジ・ミラーダと同様、1981年式コルドバは空力設計のノーズコーンを採用し、スポーティな高級クーペに仕上げている。しかし、標準装備の6気筒エンジンはわずか95psしか出ず、いわば見た目だけのクルマだった。販売は惨憺たるもので、同年の販売台数はわずか2万293台。わずか3年の販売期間を経て、1983年に生産中止となった。


























