【6つのポイント】アウディQ3新型/Q3スポーツバック(日本仕様) 8月発売前に、内装/荷室をチェック

公開 : 2020.07.10 11:20  更新 : 2021.10.11 09:33

3. 最新インストゥルメント・パネル

3番目のポイントは新型Q3の内装について。

全く新しいインターフェイスを持つインテリアを再構築、ドライバーに新たなデジタル体験を提供する、デジタル・ディスプレイが導入された。

Q3スポーツバックの前席内装と、デジタル・インストゥルメント・クラスター。
Q3スポーツバックの前席内装と、デジタル・インストゥルメント・クラスター。    上野和秀

水平基調で多角的にデザインされたインストゥルメント・パネルは、室内の広さを演出する造形に。A7スポーツバックで初めて採用された、上段にベンチレーター、中段にディスプレイ、下段に操作系スイッチを配したレイアウトは、視覚的な広がりを与える。

ドライバー正面の10.25インチのフル液晶ディスプレイ式デジタル・インストゥルメント・クラスターには、運転に必要な車両情報を表示し、好みで様々な内容が選べる。

センターに配される10.1インチMMIタッチ・ディスプレイにはナビゲーションやインフォテインメントを集約し、その操作はスマホのように指先で行うことができ、直感的に操作できる。

タッチ・ディスプレイとセンター・コンソールは視認性を高めるためにドライバー側に10°向けられているのも特徴。

なおスクリーンはイグニッションをOFFにすると、漆黒のフラットなパネルとなり、周囲のインテリアに溶け込む。

4. 前・後席/荷室 内装の実用性

今回のフルモデルチェンジで、先代に比べ全長が90/95mm、全幅で10mm拡大され、ホイールベースは75mm延長された。

一方で全高は5mm低められている。ダッシュボード、ドアトリムは、先代と一線を画す高い質感を放つ。

荷室のフロア下に、パーセルシェルフを収納できる。荷室のアレンジも写真に収めたので確認して頂きたい。
荷室のフロア下に、パーセルシェルフを収納できる。荷室のアレンジも写真に収めたので確認して頂きたい。    上野和秀

全長とホイールベースの延長分は、キャビンとトランクの拡大に当てられた。なかでも後席の座面高は、旧型比で7mm拡大された976mmを確保。

座面は60:40分割で130mmの前後スライドができる。バックレストは40:20:40分割で、7段階のリクライニングが可能となる。

また後席にも、スマホに欠かせないUSBポートがコンソール後端に設置された。

ラゲッジスペースは、後席を前後することにより530Lから675Lの容量を確保、先代に比べて215L拡大。後席を畳めば1525Lの大きな空間が得られる。

大きな荷物を積んだ時に置き場に困るパーセルシェルフだが、使わない時は床下に格納できる構造とされたのは便利。

5. ディーゼル四駆、ガソリンを選べる

続いては、パワートレインの話。ドイツ本国では「35」「40」「45」の3グレードが設定されるが、日本にまず導入されるのは「35」グレードのみ。

エンジンは、新開発の1.5Lガソリン・ユニットを積む「TFSI」と、新たにクリーン・ディーゼルの「2.0 TDI」が追加されたのがニュースだ。

クリーンディーゼルの「TDI」が、日本向けのQ3シリーズに登場。駆動方式は、四輪駆動のクワトロとなる。
クリーンディーゼルの「TDI」が、日本向けのQ3シリーズに登場。駆動方式は、四輪駆動のクワトロとなる。    上野和秀

1.5Lガソリン・ユニットは、従来の1.4 TFSIの進化型となる新開発の1.5L版を搭載。高圧の直噴システムを採用し、最高出力150ps、最大トルク25.5kg-mを発揮する。

あわせて気筒休止システムや低フリクション・シリンダーライナーなどの採用により、WLTCモードで14.2km/Lの省燃費を実現。

クリーン・ディーゼルの「2.0 TDI」エンジンは、150psの最高出力と34.7kg-mもの強力なトルクを発揮。WLTCモードで15.4km/Lの低燃費性を両立する。

両エンジンとも、最も厳しい排出ガス規制であるEuro 6d-TEMP排出ガス規制に適合した。

いずれもトランスミッションは、7速Sトロニックを採用。駆動方式はガソリン・モデルが前輪駆動となり、ディーゼル・モデルはすべて電子制御式油圧多板クラッチを用いたフルタイム四輪駆動システムの「クワトロ」となる。

なお高性能版となるRS Q3は、2021年第1四半期に導入したいと述べられた。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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