【優位さを保つマイナーチェンジ】ベントレー・ベンテイガへ試乗 4.0L V8 後編

公開 : 2020.08.23 15:20

高級大型SUV市場をリードするベントレー・ベンテイガが、モデル中期のマイナーチェンジ。ボディやインテリアなど、合計で1000項目以上の改良を受けました。AUTOCAR英国編集長の、一般道での評価を見てみましょう。

もくじ

洗練され、穏やかな車内の幸福感
正確さと触感が向上したステアリング
優位なポジションを守るマイナーチェンジ
ベントレー・ベンテイガ(英国仕様)のスペック

洗練され、穏やかな車内の幸福感

text:Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ベントレー・ベンテイガの2列目シートは、従来どおり2名掛けか3名掛けが選べる。膝周りは通常状態でも30mm広く、エクストラ・リクライニング機能を用いれば、従来比で100mm広くなる。

リアシート側に用意される、快適機能のコントローラーも新設計。エアコンやマッサージ、オーディオなどを操作できる。さらに初期型同様、3列目シートを指定し、7シーターとすることも可能だ。

ベントレー・ベンテイガ(英国仕様)
ベントレー・ベンテイガ(英国仕様)

2020年仕様のベンテイガは、4.0LのV8エンジンからリリースが始まる。Vバンクの内側に2基のツインスクロール・ターボを搭載する32バルブ・ユニットで、最高出力は549ps。

6.0LのW12気筒モデルも、追って登場予定。だが、V6エンジンにプラグイン・ハイブリッドを搭載したベンテイガの方が、欧州や北米、日本市場では先に導入される見込み。

メカニズム部分での変更は少ない。ベンテイガのドライビング体験は、ブレていない。

ボデイは長く幅も広い。しかし運転し始めるとすぐに、洗練された質感と、騒音や振動がほとんどない車内という幸福感に包まれる。視線が高という点も、充足度を高めている。

V8エンジンらしいエグゾーストノートが、少し離れたところから響く。筆者としては6.0LのW12気筒より望ましいと感じる。どちらのエンジンを選んでも、巨体のSUVで必要となる以上のパワーを生み出してくれる。

0-100km/h加速は4.4秒。圧倒的な高性能を誇るSUVとして、ベントレー・ベンテイガの強みは揺るがない。知的な四輪駆動システムに、車高調整が可能なエアサスペンション、電圧48Vのアクティブ・ロール・システムが足腰を支えている。

正確さと触感が向上したステアリング

滑らかな8速ATが、豊かなトルクをタイヤへ伝える。変速自体に気づかないほど。シフトパドルも付いているし、ドライブモードや、扱いやすいキックダウン機能もある。だが、必要になる場面はほとんどない。

いつもどおり、ドライブ・モードは「ベントレー・モード」が最適。ほかのモードでは、サスペンションやエンジン、トランスミッションのどれかで、同等の至福感が得られない。

ベントレー・ベンテイガ(英国仕様)
ベントレー・ベンテイガ(英国仕様)

ドライビング体験での変化は、小さいが、なくなはい。明確に広げられたリアトレッドが生んでいる。

ステアリングホイールはより正確さを増し、フィードバックが得られるようになった。路面の乱れによる影響はさらに小さくなり、狭い道でのすれ違いなどで多くのメリットがあるだろう。

精度の高いステアリングと、状態の悪い路面でも落ち着きと静寂を保ってくれる、衝撃の吸収性。この2つが、ベンテイガの運転で得られる喜びを高めている。

完璧というわけでもない。試乗車が履いていた22インチのホイールは、思ったより大きいロードノイズを生んでいる様子。車高のあるSUVの場合、高速域でのノイズは控えめな場合がほとんど。スポーティなカテゴリーではないだけに、少々残念だ。

といっても、うるさいわけではない。期待していたほど静かではない、という程度。

シートのサイドサポートは従来より良い。ダッシュボードのレイアウトは改善しているが、少し操作しにくい側面も残っているようだ。

関連テーマ

人気テーマ

 
最新試乗記

人気記事