【ついに試乗】ランドローバー・ディフェンダー ラダーフレーム捨てた! オンロード/オフロードの実力を試す 前編

2020.08.28

サマリー

ランドローバー・ディフェンダーの試乗記です。かつてはラダーフレームを下敷きとしたワークホースでしたが、モノコックボディを採用。まずはクルマを観察します。「これは傑作の匂いがする」と筆者。期待大です。

もくじ

ありふれた? 幻の1台がついに
ラダーなしも本気、転がっても平気?
見た目はDNA検査不要 走りは?

ありふれた? 幻の1台がついに

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
text:Sho Tamura(田村 翔)

「ディフェンダーなら昔ウチにもあったよ。ありふれたワークホースだ。モデルチェンジしたの? あのままで良かったと思うけど」とイギリス人の知り合いは言う。

だが日本人の視点からから見ると、このランドローバーの「原種」はありふれた存在ではない。


ランクルやゲレンデでは満足できないマニア御用達の本格派。熱狂的なファンが一定数いる反面、販売台数は大して期待できず、正規輸入は様子見程度におこなわれてきただけ。

並行輸入されると即完売というマニアック、もしくは幻の1台だった。

ディフェンダーの72年ぶりの刷新はだからこそ、日英どちらの視点からも注目されている。

ちなみに72年というのは原初のランドローバーである1948年のシリーズIから数えてのこと。ずっとラダーフレームの上にアルミの箱(ボディ)を載せていたシリーズI~III、90&110、そして初代ディフェンダーという一連の流れは一括りにされている。

メルセデスGクラスやジープ・ラングラー、そして日本代表のジムニーが今なお頑なに守っている本格オフローダーの矜持であるラダーフレームを、新型ディフェンダーは捨てたのだ。

そこにはどんな意味があるのか?

ラダーなしも本気、転がっても平気?

新型ディフェンダーはモノコックボディを採用、しかもアルミ製、と聞いたとき「既存のプラットフォームの流用では?」と直感した。

ランドローバーのラインナップは、新型ディフェンダーを加えると実に7モデルにもなる。流用の精神なくして成立するはずがない。

ところがD7xという新型ディフェンダーの骨格は完全な専用設計だという。しかも一族の中では最も泥っぽい使われ方をすると想定し、これまでになく強度を高めているという。

ラダーを捨ててもなお、新型は本気のオフローダーとして作り込まれている?

その本気度を示すかのように、試乗会の冒頭で見せられたショートムービーでは007シリーズのBGMとともに現れた新型ディフェンダーが荒れ地で飛びまくる。

先方の担当者は飛んで着地しても壊れない点に感心したと言っていたが、それは映像屋の仕事だから裏で何しているかわかったもんじゃないだろう。

僕が驚いたのは、トップギアよろしく真横にグルンと一回転してしまうシーンだった。かつて転がってしまうCMでデビューした新型車があっただろうか?

「ディフェンダーとはこんなタフなヤツです」という作り手からのメッセージはなかなか強烈だった。

 
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