【スマホにドライバー情報を記録】キア・シード1.6 CRDi 48V iMTへ試乗

公開 : 2020.09.17 10:20  更新 : 2021.03.05 21:35

欧州ではトヨタ・カローラなどの競合になる、キア・シード。マイナーチェンジに先駆けて、ディーゼルにマイルド・ハイブリッドが採用されました。スマートフォンとの連携機能も注目です。英国編集部が、ドイツで評価しました。

もくじ

ディーゼルのMTにマイルド・ハイブリッド
静かなエンジンに、熟成されたハンドリング
スマートフォンにドライバー情報を保存
キア・シード1.6 CRDi 48V iMT(欧州仕様)のスペック

ディーゼルのMTにマイルド・ハイブリッド

text:Joe Holding(ジョー・ホールディング)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
キアは、フェイスリフト前のアップデートとして、シードにマイルド・ハイブリッドを投入した。CO2の排出量削減は、避けられない流れにある。

迎えるエンジンは、1.6Lの4気筒ディーゼル・ターボ。キアによれば、電圧48Vのマイルド・ハイブリッドと電磁クラッチを組み合わせるのは、初めてだという。

キア・シード1.6 CRDi 48V iMT(欧州仕様)
キア・シード1.6 CRDi 48V iMT(欧州仕様)

今回キアが採用した新しいマニュアル・トランスミッションは、iMTと呼ばれる。バイワイヤーで動くクラッチを採用し、スターター・ジェネレーターと連携することで、エンジンのオートストップ機能をより高速で制御できるようになった。

また状況に応じて、123km/hまでの速度でエンジンを自動的に停止。ギアに入ったままでもクラッチを切り、惰性での走行を可能としている。燃費を向上させ、CO2の排出を抑える狙いがある。

同時にスマートフォンと統合した、新しいサービスも導入。交通渋滞の予測や拡張現実を利用したナビや、ドライバー情報の保存・転送などが盛り込まれている。

それ以外の部分は、基本的に従来どおり。年末のマイナーチェンジでは、全面的にラインナップが見直される予定だ。

電磁クラッチという技術に、恐れる必要はない。運転中は従来の機械式クラッチと、ほとんど区別が付かないだろう。クラッチがつながるポイントの感覚も普通。ただし加速感も、従来どおり活発さには欠ける。

静かなエンジンに、熟成されたハンドリング

マイルド・ハイブリッドによる変化は、走行中はほとんど知覚できない。ただし、信号機などで停止すると、エンジンは自動的に停止。ドライバーがクラッチをつなぎ直すと、再始動する。

高速道路などで、惰性走行の状態でもエンジンは休止する。エアコンを入れている場合などでは、その頻度は少なくなる。ドイツでの試乗となったが、さまざまな道路を走らせた平均燃費は、21.3km/Lだった。

キア・シード1.6 CRDi 48V iMT(欧州仕様)
キア・シード1.6 CRDi 48V iMT(欧州仕様)

おそらく、高速道路の利用割合が多くなるほど、燃費は良くなる。以前の1.6Lのディーゼルエンジン版が記録した24.8km/Lという燃費も、走り方では超えられるだろう。カタログ上の燃費は20.0-20.3km/Lとなっている。

それ以外の面では、キア・シードはよく熟成されている。ステアリングホイールのフィーリングはダイレクトで、正確性も高く扱いやすい。

コーナリング時のグリップ力は充分で、高い速度域での安定性も良好。1.6Lのディーゼル・ターボエンジンは、クラスの平均値より静かでもある。

一方で、乗り心地は平均点どまり。路面の荒れた区間や隆起部分を超えると、サスペンションは衝撃の吸収に少々手を焼いている様子。車内に振動を伝えてしまうが、許容レベルではある。

ホイールは17インチ。以前の試乗経験から、乗り心地への影響は小さいと思われる。

インテリアは従来どおり。上質な素材が多く用いられているが、所々の安っぽいプラスティックが、全体の雰囲気を下げている。

センターモニターは10.25インチのタッチ式。操作は簡単だが、入力に対する反応はもっとシャープでいい。

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