【ソリオを追い詰めろ!】ダイハツ・トール改良新型 スマアシ/ACC強化 シート形状も変更 9/15発売

公開 : 2020.09.15 13:55

「ダイハツ・トール」が4年目のマイナーチェンジ。OEMの兄弟車を含めると、約70万台を販売しました。スズキ・ソリオの牙城を崩し、小型ハイトワゴンの市場を一変させたモデル。改良のポイント3つを紹介します。

トール/カスタム マイナーチェンジ

コンパクト・ハイトワゴン市場の勢力図を塗り替えたのが、2016年11月にダイハツが送り出した「トール」の登場だ。

スズキソリオの1人勝ちだったこのマーケットに、トヨタ・ルーミー/タンク、スバル・ジャスティというOEMモデルとともに導入され、これらの兄弟車を含めて累計で約70万台を販売している。

改良新型トール・カスタムのフロントフェイス
改良新型トール・カスタムのフロントフェイス

新型コロナウイルスの感染拡大に揺れた2020年の1~6月でも、ダイハツ・トールは1万156台を販売。トヨタ・ルーミー/タンクと合わせて、7.6万台を売っている。

同じ期間のソリオの販売台数が1万9464台だから、トール勢が優勢に闘っているわけだ。

そして、発売から4年目を迎えるこの秋に、トールがマイナーモデルチェンジを迎えることが分かった。

改良のポイントは3点だ。まずは、安全・安心機能の進化。

ダイハツの予防安全機能「スマートアシスト」に、新しいステレオカメラが搭載された。

TAFTと同じカメラによって、衝突警報・衝突回避支援ブレーキが、夜間歩行者検知、追従二輪車検知に対応。検知距離/対応速度も向上している。

また、下記の新機能を追加して、商品力を高めた。
・全車速追従機能付きACC(カスタムに標準装備)
・ブレーキ制御付き誤発進抑制機能(前・後方)
・路側逸脱警報機能
・ふらつき警報
・標識認識機能(進入禁止/一時停止/最高速度)
・ADB(アダプティブドライビングビーム)
・サイドビューランプ

改良新型はインテリアにも変更が加わっている。

内装 シート形状を変更

マイナーチェンジの2番目のポイントは、使い勝手の向上。主に内装まわりの変更であるが、見逃せないのはシートの改良。

前席はクッション長を延長・メイン幅を拡大、しっかりとしたサイドサポートにしたうえ、後席は厚みを少し増やしている。

改良新型トール・Gターボ(2WD)の内装
改良新型トール・Gターボ(2WD)の内装

なにしろトールの購入者には、軽自動車から乗り換えたユーザー、ミニバンからダウンサイズをしたドライバーが多い。

座り心地が「軽」と同じであって欲しくないという声に応えて、シート骨格は同じながら、パッド形状を変えることで大幅な変更を実現した。

これに加えて、電動パーキングブレーキの採用(ダイハツ小型車初)、9インチ・ディスプレイオーディオの新設定を行っている。

細かなところでは、センタークラスターへのUSBポート設置、近づくだけでドアロックを解除するウェルカムオープン機能、助手席側ダッシュボード上部のトレイをティッシュBOXサイズに拡大するなど、実用性を高めている。

おすすめ記事