【ブランドらしさを高めた2代目】ロールス・ロイス・ゴーストへ試乗 6.75L V12 前編

2020.09.19

サマリー

気品あふれる特長を受け継いだ、最新で2代目のロールス・ロイス・ゴースト。カリナン由来のドライブトレインと新アーキテクチャを採用し、すべての面で深く磨き込まれています。英国編集部が一般道で評価しました。

もくじ

プラットフォームから一新した2代目
カリナン由来のV型12気筒と四輪駆動
クルマ版のコンシェルジュ
ステアリングを握る音が目立つほど静か

プラットフォームから一新した2代目

text:Matt Prior(マット・プライヤー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ゴージャス。課税前の金額が20万8000ポンド(2828万円)もするクルマの、1つの表現。ラムウールのフロアマットがご希望なら、別途の追加料金が必要になる。

ゴースト。2009年にデビューし、史上最も販売面で成功したロールス・ロイス製のサルーン。目前にあるのは、まったく新しいバージョン2.0となる。もっとも、カリナンの売れ行きを見ると、ゴーストの販売記録はいずれ塗り替えられるだろう。

ロールス・ロイス・ゴースト(英国仕様)
ロールス・ロイス・ゴースト(英国仕様)

初代となる先代のゴーストには、巨大なBMW製の基礎構造が隠れていた。BMWがロールス・ロイス・ブランドを保有していることは、皆さんもご存知だろう。

1990年末、フォルクスワーゲンは、ロールス・ロイス・ベントレーの買収に動いた。しかし、ロールス・ロイスは譲渡条件に含まれておらず、ベントレーのみがフォルクスワーゲンに吸収された過去がある。

分断されたかに思えた買収劇だったが、20年が経過してみると、悪いことだったとはいえないようだ。ロールス・ロイスとベントレーは、まったく異なるクルマづくりを進めている。各モデルが強い個性を主張できるほど、ブランドとして確かな成長を遂げた。

親会社とは異なる、専用のプラットフォームも生み出せるようになった。「ラグジュアリーのアーキテクチャ」と、自ら認めるものだ。

この豪華なアーキテクチャは、長い押し出し構造材を用いた、オール・アルミニウム製。全長やホイールベース、地上高の異なるクルマを、比較的簡単に展開できる。

 
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