最強のミニ、ジョン・クーパー・ワークスGPが登場

公開 : 2012.05.12 14:52  更新 : 2017.06.01 00:55

フランスで行われたミニ・ユナイテッド・フェスティバルで、最速の市販ミニであるジョン・クーパー・ワークスGPを公開した。

ミニは既に第3世代が開発に入っているが、このジョン・クーパー・ワークスGPは現行の第2世代のハッチバックをベースにしたモデルだ。そのスペックは全て明らかにはされていないが、2シーターのこのモデルは、ニュルブルクリンクの旧コースで8分23秒というラップタイムをマークしたという。それは現行のクーパーSにジョン・クーパー・ワークスGPキットを組み込んだミニの8分41秒というタイムよりも18秒も早い。

ジョン・クーパー・ワークスGPは、210bhp、24.9kg-mのパワー、トルクを発揮するエンジンが搭載され、リミテッド・スリップ・デフが装備される。パワーこそ控えめではあったが、その車両重量はスタンダード・バージョンよりも40kgも軽い。また、ブレーキはレース・スペックの6ポッド・キャリパーのベンチレーテッド・ディスクがフロントに装着されており、ECUもレーシング向けのセッティングが施されたものが採用されている。

ボディもエアロダイナミクス面を見直し、ドラッグの少ないフロント・エンドと、シールドされたアンダー・サイド、そしてリア・ディフューザーが装着される。また、アグレッシブなフロントとリアのエプロン、サイド・スカート、そしてリア・ルーフ・スポイラーも装備される。タイヤも特別製で、このミニ専用の17インチのクムホ・エクスタV700を履く。

ジョン・クーパー・ワークスGPは、サンダー・グレー・メタリックという特別なカラーも特徴的だ。

内装は、レカロ・シートが奢られ、クーパーSのジョン・クーパー・ワークスGPキットのようにリアシートは外される。サスペンションはヨルグ・ワイディンガー製となる

「これはレース用のクルマではあるが、日常のアシとしても使えるクルマだ。サーキットに向かうのにトレーラーは必要なく、自走していけるのが魅力だ。」とBMWミニはコメントしている。

このモデルは、実際にオックスフォードで生産される予定で、今年後半に2,000台が造られる予定だという。但し、そのうち何割が右ハンドルなのかということも、価格もまだ決まっていない。

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