【コスモスポーツからRX-7まで】マツダ100周年 英国編集部 お気に入りモデル9台 前編

公開 : 2021.01.03 15:05

マツダRX-2クーペ(1970年)

Alastair Clements(アラステア・クレメンツ)

ブランド初の乗用車となったR360から、マツダは驚くほど多くのクーペモデルを生み出してきた。わたしが選ぶのも、その中の1台。

マツダRX-2クーペ(1970年)
マツダRX-2クーペ(1970年)

先日ご紹介した、マツダ・ルーチェ・ロータリークーペ、R130はずっと昔から大好きだった。だがドイツのマツダ自動車ミュージアム・フレイに展示されていた、1970年式のマツダRX-2をひと目見て、心が奪われてしまった。

日本では、カペラというモデル名が付けられていた。流麗なファストバックのボディは、ベビー・ルーチェとでも呼びたくなる。ジウジアーロが描き出した、ふた回りは大きいルーチェ・ロータリークーペのデザインと結びつきを感じさせる。

一般的なピストンエンジンが搭載されていたが、RX-2としてロータリーエンジンも選べた。丸目4灯のヘッドライトにスポーティなサイドストライプが入るなど、今見ても魅力的なクラシックだ。

当時の日本車では一般的ながら、残念ながらボディの錆は避けきれない。状態の良いものを見つけるには、かなりの時間も必要だろう。北米やオーストラリアなどには、まだ状態の良いクルマが残っているらしい。

マツダRX-7(初代/1978年)

James Mann(ジェームズ・マン)

先端的な技術として強く惹かれるものの、実は今までロータリーエンジン車を運転したことがない。1978年に登場した初代RX-7も、そんなロータリーエンジンを搭載している。

マツダRX-7(1978年)
マツダRX-7(1978年)

12A型水冷2ローター・ユニットの最高出力は、欧州仕様では106psと決して高いものではなく、動的性能は不足気味。燃費は悪く、信頼性も高いとはいえなかった。それでも、尖ったシャークノーズとリトラクタブル・ヘッドライトに、わたしも強く惹かれてしまう。

初代RX-7は、モータースポーツで活躍。トム・ウォーキンショーとともに戦った1981年のデイトナ24時間レースでは2位、スパ24時間レースでは優勝を挙げている。1980年と1981年には、英国ツーリングカー選手権(BTCC)に参戦し、タイトルを獲得している。

ターボチャージャーで加給する2代目RX-7が英国に入ってきたのは、1988年。コンバーチブル・ボディも設定され、最高速度は240km/hに迫った。

3代目RX-7が発売されたのは1991年から。ツインターボで過給される13B型ロータリーエンジンは255psを獲得。その後改良を受けながら、10年以上に渡って生産が続けられている。

この続き、残り5台は後編にてご紹介したい。

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