【屋根ぶった切り】ダイハツ・ハイゼット・ジャンボ・スポルツァVer. 東京オートサロン2021向けカスタマイズカー 詳細

公開 : 2021.01.15 06:45

ハイゼット・ジャンボ・スポルツァVer.は、ダイハツが東京オートサロン2021に向け制作したカスタマイズカーです。実車に対面する機会を得ました。詳細を紹介します。

もくじ

ハイゼット・ジャンボ・スポルツァVer.
実際にサーキット走行もこなす仕様

ハイゼット・ジャンボ・スポルツァVer.

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
photo:Hiroyuki Kondo(近藤浩之)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

昨年11月に初代の登場から60周年を迎えたダイハツの商用車、ハイゼット・シリーズ。そんなハイゼットをベースとしてダイハツ自ら超弩級のカスタマイズを施したのが、「ハイゼット・ジャンボ・スポルツァVer.」と「ハイゼット・ジャンボ・キャンパーVer.」の2台だ。

まず紹介するのは、写真が公開されるや否や瞬く間に話題の中心となった「ハイゼット・ジャンボ・スポルツァVer.」だ。このモデルは果樹園の敷地内で活用される屋根をカットオフした車両に着想を得て生まれたものであり、平日は果樹園で活躍し、週末はサーキットを疾走するというのがコンセプト。

ダイハツ・ハイゼット・ジャンボ・スポルツァVer.
ダイハツ・ハイゼット・ジャンボ・スポルツァVer.    近藤浩之

ルーフがなく、特徴的なサイドウインドウも埋められているためわかりにくいが、ベースとなったのは広いキャビンを持った「ハイゼット・ジャンボ」であり、そのスペースがあるおかげでしっかりしたドライビングポジションを実現するフルバケットシートの装着や、シート後方のロールバーの装着が実現できている。

また、取り払われたルーフに伴って、フロントドアもピラーとウインドウが取り払われているが、当然そのままだと隙間が空いたままになってしまうため、そこもしっかりカバー。さらに内装も手動ウインドウタイプのものに交換し(ハイゼット・ジャンボは全車パワーウィンドウ)、ウインドウハンドル部を埋めるといった凝りようはさすがメーカー謹製といったところだろう。

ほかにもスモーク加工がなされたヘッドライトや懐かしのビタローニミラーだけでなく、「ラグナ青果」のロゴには光の加減でフルーツが浮き上がるなど、細かな遊び心も満載。

60周年を還暦と捉えて赤の差し色が入れられたボディカラーは、軽トラにありがちなソリッド・ホワイトではなく、タントなどに設定されているシャイニング・ホワイトパールがおごられているのだ。

実際にサーキット走行もこなす仕様

従来、こういったショーモデルは実際に走行することはほとんど考えられておらず、辛うじて会場内を自走できれば御の字、というものが多かったが、ハイゼット・ジャンボ・スポルツァVer.はサーキット走行も視野に入れたクルマ作りがなされている。

ルーフをカットしたことで低下したボディ剛性を確保するために、ドア開口部にはストラットタワーバーを加工した強固は補強バーが追加され、足回りには軽トラ、軽バンでスポーツ走行をするユーザーから支持を集めるKTVアルティメイト製の車高調をインストールし、フロントには3度のネガティブキャンバーが付けられた。

ハイゼット・ジャンボ・スポルツァVer.
ハイゼット・ジャンボ・スポルツァVer.    近藤浩之

そしてサーキット周回にも耐えられるように、フロントにはコペン(先代)のベンチレーテッドディスク&キャリパーを換装し、安定したストッピングパワーを実現している。

足元にはレイズ製の鍛造ホイールTE37とSタイヤであるアドバンA050を組み合わせるが、ショーカーらしい大径ではなく15インチサイズに抑えたのも走りを重視した結果とのことだ。

車両左サイドに備わるマフラーはダミーではなく実際に機能するもので、サウンドはかなりレーシーとのこと。そしてマフラーが側方排気となったことで、リアに大型ディフューザーを備えることができている。

なお、ベースとなったハイゼットジャンボは4WDの5速MT車であるが、これはこの仕様には「スーパーデフロック」が標準装備されており、これを使うことで定常円旋回も自由自在になるという「裏テーマ」も秘められているのだ。

現段階ではコンセプトモデルの域を出ないが、過去には「コペンクーペ」が市販された例もあり、もしかしたら何かしらの形で製品化されるものもあるかもしれないので、期待して待ちたいところだ。

 

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