【BMW最新世代】インテリア公開 iDriveは第8世代に 新型EV iX/i4に搭載 5G初対応

公開 : 2021.03.16 18:05  更新 : 2021.06.04 13:20

BMWは最新世代のiDriveの詳細を公開しました。曲面ディスプレイや高速通信機能などが特徴です。

200ppiの曲面ディスプレイ採用

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

BMWは、新しいiDriveコントロールシステムの詳細を発表し、新型電動SUV「iX」と電動セダン「i4」に搭載されることを明らかにした。

iDriveは、第4世代の7シリーズでデビューしてから20年が経過しているが、新しいシステムはこれまでに開発した中で「最もパワフル」と表現されている。ロータリー・コントローラーが引き続き採用され、センターディスプレイが備わっている。

第8世代のiDrive。ディスプレイがドライバーを囲うように、わずかにカーブしている。
第8世代のiDrive。ディスプレイがドライバーを囲うように、わずかにカーブしている。    BMW

また、新世代の高解像度ディスプレイとタッチコントロールを採用し、さらにソフトウェアを大幅にアップグレードすることで、コマンドの実行速度を向上させ、幅広いパーソナライズ機能を実現するとともに、ダウンロード速度を大幅に向上させた無線ソフトウェア・アップデート(OTA)を可能にしている。

物理的なコンポーネントの中で最も特徴的なのは、新しい曲面ディスプレイだ。SUVのiXでは、12.3インチのインストルゥメント・ディスプレイと14.9インチのインフォテインメント・ディスプレイを1枚のパネルにまとめ、200ppiの解像度を実現。湾曲したディスプレイは、ダッシュボード上にドライバー向きに設置されている。

このディスプレイの操作は、センターコントロールに設置されたタッチ機能付きのロータリー・コントローラー、タッチスクリーン、音声、ジェスチャーにより行うことができる。

また、このディスプレイには新しい3次元グラフィックスと操作メニューが採用され、エフィシェント、スポーツ、インディビジュアルの3つのモードが備わっている。BMWによると、「より没入感のあるユーザー体験」と「より詳細な情報」をもたらすという。さらに、情報量を減らして車速だけを表示するカームモードも用意されている。今後、さらなる機能が追加されていく予定だ。

5Gの通信規格に対応

現行の第7世代iDriveとは異なり、新たに「マイモード」機能が加わった。これは、ドライブ・エクスペリエンス・コントロールに代わるもので、最大10種類のパラメーターを事前に設定することができる。

BMWによれば、新しいiDriveシステムの採用により、物理的なボタンの数を半分に減らすことができ、クライメート・コントロールやエアコンなどの機能をデジタルで操作できるという。

第8世代のiDrive。EVならではのレイアウトとなっている。
第8世代のiDrive。EVならではのレイアウトとなっている。    BMW

ヘッドアップ・ディスプレイも、新しいグラフィックとAR(拡張現実)機能の搭載により進化している。

また、六角形のリムを持つ新世代のステアリング・ホイールに静電容量式タッチコントロールを搭載し、従来のシフトレバーの代わりにスライダー式のセレクターを採用している。

BMWとしては初めて5Gネットワークに対応し、広いデータ帯域幅を利用してソフトウェアのアップデートを高速で行うことができる。

さらに、ナビゲーション、駐車場、充電などのデジタルサービスが、BMWのクラウドベースのマップシステムに統合された。このシステムでは、BMW、アウディメルセデス・ベンツが買収したノキアの「HERE」マップの情報に基づいたデータを使用している。

関連テーマ

おすすめ記事

 

BMWの人気画像