【600馬力!】M4より安くてパワフルな高性能EV 新型BMW i4 M60が登場

公開 : 2025.06.02 19:45

BMWは、4シリーズのEVである『i4』の改良新型を発表しました。新たにM60と呼ばれる高性能バージョンが登場し、M4 CSを上回る最高出力600psを発揮。わずか3.7秒で100km/hまで加速します。

M4 CSを凌ぐ数値を達成

BMWは、4シリーズのEVである『i4』の最上位グレードとなる新型『i4 M60』を欧州で発表、最高出力は601psに到達する。これは、ガソリンエンジンを搭載するM4 CSを50psほど上回る数値である。

新型i4 M60は、従来のi4 M50(最高出力544ps)に代わる形で登場した高性能バージョンで、英国価格は7万910ポンド(約1375万円)から。0-100km/h加速タイムは3.7秒と、従来型よりも0.2秒短縮されている。つまり、M4 CSよりもおよそ5万ポンド(約960万円)安いにもかかわらず、100km/hまでの加速タイムは0.1秒しか差がない。

BMW i4 eドライブ40
BMW i4 eドライブ40    BMW

ただし、パフォーマンス向上に伴い、航続距離には少々の妥協が求められる。シングルモーター仕様で330psを発揮する『i4 eドライブ40』が一充電あたり最大約510km走行可能なのに対し、i4 M60は最大約433kmにとどまる。

なお、BMWは今回、M60の発表に合わせてi4の全車にシリコンカーバイド(SiC)インバーターを採用した。これによりエネルギー効率を高め、航続距離や性能面での改善を図っている。BMWによると、航続距離は最大22km向上したという(仕様により異なる)。

改良新型i4の英国での納車は、2025年夏より開始予定だ。英国価格は『i4 eドライブ35』が5万1280ポンド(約995万円)から、i4 eドライブ40が5万9375ポンド(約1150万円)からとなっている。

さらにBMWは、2025年4月1日以降に新車または認定中古車として販売される全てのEVにおいて、駆動用バッテリーの寿命を8年/16万kmまで保証すると発表した。保証期間内でバッテリー容量が70%を下回った場合、追加費用なしで修理対応するというものだ。

記事に関わった人々

  • チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事

        ×