【都会派レンジにピッタリ】ランドローバー・レンジローバー・ヴェラールP400eへ試乗 PHEV追加 前編

公開 : 2021.04.11 08:25  更新 : 2021.04.13 18:04

PHEV化で、最も現代的なレンジローバーになったヴェラールP400e。気になる部分はあるものの、2021年の市場嗜好にピッタリだと英国編集部は評価します。

もくじ

2021年の市場嗜好に合わせたレンジローバー
2.0L直列4気筒ガソリンターボのPHEV
静けさの感動と少し凡調な印象が交錯

2021年の市場嗜好に合わせたレンジローバー

text:Richard Lane(リチャード・レーン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
数年前なら、レンジローバー・ヴェラールP400eというようなモデルは、熱心なランドローバー・ファンを大いに悩ませたことだろう。しかし、シリーズ1と呼ばれた初代レンジローバーの登場は、遠い昔の話だ。

2011年のイヴォークの登場を皮切りに、レンジローバーは現代的なモデルへと再定義された。加えて近年は、クロスオーバーにプラグイン・ハイブリッド(PHEV)をラインナップすることも、一般的になっている。

ランドローバー・レンジローバー・ヴェラールP400e(欧州仕様)
ランドローバー・レンジローバー・ヴェラールP400e(欧州仕様)

レンジローバー・ヴェラールの登場から、まだ3年ほどしか経っていない。だがフェイスリフトに合わせて、PHEVが追加された。

現代のランドローバーにとって、車高の低いラグジュアリーなクロスオーバーとPHEVという組み合わせは、理想的な内容といえる。2021年の市場嗜好に合わせたフルサイズのランドローバーとして、レンジローバー・ヴェラールP400eはピッタリなのだ。

スタイリング上のアップデート内容は軽微。ボディデザインに変更はなく、新しい塗装色とホイールが選べるようになった程度。コンセプトカーのように流麗な見た目は、人の注目を集める。ヴェラールとしての、個性や立ち位置にも変わりはない。

レザーとファブリックがふんだんに用いられた、車内の変化は大きい。ステアリングホイールやシフトノブが新しくなった。ダッシュボードのタッチモニター自体は変わりないが、システムは最新のピヴィ・プロと呼ばれるソフトウエアが実装されている。

2.0L直列4気筒ガソリンターボのPHEV

エンジンのラインナップは合理化が図られた。3.0Lの直列6気筒ガソリンターボが上級ユニットで、電圧48Vのマイルド・ハイブリッドとなる。今回試乗したのは、2.0L直列4気筒ガソリンターボのPHEVだ。

フラッグシップとなるガソリンエンジンのP400の場合、最高出力403psと最大トルク65.1kg-mを獲得。0-100km/h加速は5.5秒と充分に速い。価格が安く、パワーが控えめで燃費の良いP250も選べる。

ランドローバー・レンジローバー・ヴェラールP400e(欧州仕様)
ランドローバー・レンジローバー・ヴェラールP400e(欧州仕様)

英国ではディーゼルエンジンも用意され、D300の最大トルクは66.1kg-mとヴェラールの中で最強。燃費は13.5km/Lとされ、評価できるだろう。従来まで選べたD180とD240はフェイスリフトで削られ、4気筒ディーゼルターボのD200が設定されている。

今回試乗したPHEVのP400eが積むパワートレインは、基本的にジャガーFペイスのPHEV版と同じもの。D7aと呼ばれるプラットフォームも、両車で共有している。

143psの電気モーターは、8速ATと一体化。駆動用バッテリーの容量は17.1kWhで、荷室のフロア下に搭載される。電気モーター単独では、140km/hの速度域までカバーできるという。

駆動方式は、ドライブシャフトがつながった本物の四輪駆動。機械的な伝達・回転ロスが小さくないため、EVモードでの航続距離は53kmと長くはない。また荷室下に駆動用バッテリーが収まり、P400eにはスペアタイヤが装備されない。

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