【ドイツ車らしい作品】アウディA4アバント40 TDIクワトロSライン試乗

公開 : 2021.05.19 05:45  更新 : 2021.05.19 14:09

アウディA4アバント40 TDIクワトロSラインに試乗。かつてのドイツ車に近い乗り心地の作品といえます。

もくじ

2Lディーゼルに2種のパフォーマンスレベル
ディーゼルかガソリンかは悩ましい
ディーゼルのデメリット「ノイズ」は?
かつてのドイツ車に近い乗り心地
アウディA4アバント40 TDIクワトロSラインのスペック

2Lディーゼルに2種のパフォーマンスレベル

text:Tatsuya Otani(大谷達也)
photo:Keisuke Maeda(前田惠介)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

最近マイナーチェンジを受けたドイツ車を見て、ちょっと驚くくらい内外装の変化が少なかったケースはないだろうか?

ただし、そうした場合でもエンジン・ラインナップが見直されていたり、新たにマイルドハイブリッドが装着していることが多い。

アウディA4アバント40 TDIクワトロSライン
アウディA4アバント40 TDIクワトロSライン    神村 聖

こうしたマイナーチェンジは、ヨーロッパの最新エミッション規制に対応するのが目的と思っていただいてまず間違いがない。

ユーロ6d/RDEと呼ばれる新規制の特徴は、実際の運転状況に即したエンジン負荷で排ガス性能を計測する点にある。

このため、従来よりもスロットルペダルを大きく踏んだ状況で規制値をクリアしている必要が出てくる。

ガソリンエンジンにマイルドハイブリッドを装着し、高負荷時はモーターの力で駆動力を稼ぐのは、こうした環境でもエンジン単体の負荷を低く抑えて排ガス規制を通りやすくするのが目的と考えればいいだろう。

一方のディーゼルエンジンは、もともと低速トルクに余裕があるうえ、すでに何段階にもおよぶ入念な排ガス後処理装置が付けられているため、マイルドハイブリッドなしでもユーロ6d/RDEをクリアしやすい。

ちなみに新型A4では、同じ2Lディーゼル・エンジンに2種類のパフォーマンスレベルを設定。

163ps/38.4kg-mの35 TDIには12Vのマイルドハイブリッドを装着する一方、パフォーマンスに余裕がある190ps/40.8kg-mの40 TDIにはマイルドハイブリッドがないという、きめ細かな対応が採られている。

もちろん、マイルドハイブリッドなしで済めばそのほうがコスト面でメリットが出てくることになる。

ディーゼルかガソリンかは悩ましい

先ごろマイナーチェンジを受けたアウディA4も、ガソリンとディーゼルの価格差は驚くほど小さい。

例えばセダン・ボディの35 TFSIアドバンスドというガソリンモデルは523万円。

アウディA4アバント40 TDIクワトロSライン
アウディA4アバント40 TDIクワトロSライン    神村 聖

これに相当するディーゼルモデルの35 TDIアドバンスドは538万円で、その差は15万円しかない。

一方、今回の試乗車であるワゴンボディの40 TDIクワトロSラインの場合、これに相当するガソリンモデルは45 TFSIクワトロSラインだが、2台の価格は前者が641万円で後者が656万円で、やはり15万円。

エンジンのパフォーマンスレベルを示す2ケタの数字はガソリンモデルのほうが大きいため、45 TFSIと40 TDIを比較すると、最高出力はガソリンが249psでディーゼルが190psとやや差がつくが、逆にトルクでは37.7kg-m対40.8kg-mでディーゼルに軍配が上がる。

一方で燃費や燃料代はディーゼルの圧勝。どちらを選ぶべきかは、悩ましい問題だ。

ただ、マイナーチェンジの内容自体は最近にしては大規模なものだ。

とりわけボディサイドのデザインは、アウディの最新デザイン言語であるブリスターフェンダーを前後に採り入れて全幅が5mm拡大されたほか、これを強調するためにキャラクターラインの中央部分を一段低い位置に設けることで新規性をアピール。

インテリア系では、インターフェイスがダイヤル式からタッチディスプレイ式にあらためられるとともに、大型ディスプレイをダッシュボードの高い位置に設置して操作性を向上させている。旧型との違いは一目瞭然である。

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