【人気SUVのロング版】フォルクスワーゲン・ティグアン・オールスペース 改良新型 5月12日欧州発表

公開 : 2021.05.10 21:05

ティグアンのロングホイールベース版が欧州で改良を受けます。デザインやシステムがアップデートされます。

日本未導入の7人乗りSUV

text:Will Trinkwon(ウィル・トリンクウォン)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

フォルクスワーゲンは、新型ティグアン・オールスペースの欧州発売に向けて準備を進めている。オールスペースはティグアンをロングホイールベース化し、7人乗りとしたモデル。今回のマイナーチェンジによりエクステリアのデザインを変更し、新しい運転支援システムとインフォテインメント・システムを搭載する。

5月12日に全貌が明らかになる予定のティグアン・オールスペースは、標準的な5人乗りのティグアンに続き、フロントエンドを中心に多くのデザイン変更が施されるようだ。

新型ティグアン・オールスペースのティザー画像
新型ティグアン・オールスペースのティザー画像    フォルクスワーゲン

2020年秋、標準モデルのティグアンは、フロントとリアに新しいLEDライトを標準装備し、エアインテークを拡大したフロントバンパーと、新形状のグリルを採用した。

また、パフォーマンスモデルのティグアンRもラインナップに追加された。しかし、ロングホイールベース化されたティグアン・オールスペースは、快適性や実用性を重視しているため、こうしたパワートレインの強化などが採用される可能性は低いと考えられる。

また、PHEVのeハイブリッドが設定されるかどうかも不明だ。標準のティグアンではバッテリーがトランクの床下に搭載されている。

運転支援システムも強化

新型オールスペースには、トゥアレグなどの最新モデルと同様に新技術が多く採用されている。具体的なアップグレード内容は明らかにされていないが、「新しいコントロールとアシストシステム」に期待できるようだ。

フォルクスワーゲンの運転支援システム、IQドライブ・トラベル・アシストの最新バージョンが搭載される可能性が高い。

フォルクスワーゲン・ティグアンR
フォルクスワーゲン・ティグアンR

また、インフォテインメント・システムも改良され、オンラインベースのサービスや機能を幅広く追加する。

ティグアン・オールスペースは、2つの工場で製造される。中国での呼称である「ティグアンL」は上海で製造され、メキシコのプエブラにあるフォルクスワーゲン工場では、米国と欧州向けのオールスペースが製造されることになる。

フォルクスワーゲンはまだ価格を明らかにしていないが、英国で2万9370ポンド(441万円)から販売されている現行モデルに比較的近い設定になると予想される。

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