【チャーミングな元祖SUV】ジープCJ-7 トヨタ・ランドクルーザー FJ40 2台を乗り比べ 後編

公開 : 2021.07.13 20:45

実用主義から誕生した、ジープCJ-7とトヨタ・ランドクルーザー FJ40。SUV人気の中で、かつてないほど英国での人気は上昇中のようです。

運転席に座ると印象が違う2台

text:Jack Phillips(ジャック・フィリップス)
photo:Max Edleston(マックス・エドレストン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ジープCJ-7とトヨタ・ランドクルーザー FJ40の見た目は、時代遅れに感じた時期を通り過ぎ、老化が止まっている。現代化に耐えた姿は、大きな魅力になっている。

無味乾燥なルックスは、今でも疑問を感じさせない。2台ともに1970年代から1980年代風を漠然と漂わせるが、1960年代からほぼデザインはそのまま。共通する雰囲気のFJ40とCJ-7だが、運転席に座ると印象が違う。

オレンジのジープCJ-7と、レッドのトヨタ・ランドクルーザー FJ40
オレンジのジープCJ-7と、レッドのトヨタ・ランドクルーザー FJ40

どちらもシンプルで、1980年代以前に起源があることを隠さない。CJ-7の工業的に塗装されたダッシュボードには丸いメーターが収まる。どんな機能のスイッチなのか、ラベリングも明確だ。

一方でFJ40のダッシュボードには、プラモデルのようなプラスティック製のパネルが付く。それでも、ネジの頭はそのまま。ジャングルの中でも修理は簡単そうだ。2台にとっては、重要なポイントだった。

全高の高いCJ-7への乗り降りは、少し難しい。腰のあたりにあるシートまで、身体を引き上げなければならない。足を踏ん張りよじ登るから、軽いワークアウトになる。低めの棒高跳びをするくらい。

運転席に落ち着いてステアリングホイールを握っても、身体を隠すドアはない。リアシートも同じ。ロールバーを避けながら、体をねじって腰を下ろす必要がある。

内装が仕立て直された運転席で初めにすることは、アクセルペダルを探すこと。ブレーキペダルの横には、フロアしか見当たらない。サイドウォールの奥の方を探ると付いている。右ハンドル車に限らず、左ハンドル車でも同じ。操作もしにくい。

ルーフを外したジープのように居心地が良い

FJ40のランドクルーザーは至ってノーマル。ドアを開き、ステップを踏んでボディに登れる。自然な流れでステアリングホイールの後ろに座れる。ソフトトップを閉じていても、車内は広々としていて明るい。

天井は高く、ルーフを外したジープのように居心地が良い。リアシート側にも沢山光が入ってくる。小さなリアドアは観音開きで、バックミラーではピラーやスペアタイヤくらいしか見えない。それでも、前方視界は良好だ。

トヨタ・ランドクルーザー FJ40(1960〜1986年)
トヨタ・ランドクルーザー FJ40(1960〜1986年)

2台ともにゼネラル社製のオフロード用タイヤを履き、路面に舵が取られやすい。現実的な速度でのコーナリングの印象も似ている。

FJ40の全幅は比較的細身で、狭い道でも問題を感じないで済む。不意にステアリングが取られ、白線へ近づいた時のドキッとした気持ちを除いて。

ドライバーが寛容になって運転する必要がある。事前に考え、何を操作するか決めなければならない。そのかわり、FJ40の反応は予想しやすい。

ありがたいことに、周囲の人や交通にはドライバーの忙しなさはわかりにくい。田舎道を、落ち着いて流しているように見えるだろう。ジープが騒がしくノイズを立てて、風切り音の大きいFJ40を引き離していく。

速度が上昇すると、路面の隆起部分や亀裂はボディに共振を与える。ラインを維持するには、ドライバーとステアリング、タイヤとの3者で、充分な交渉が必要になる。グリップ力は十分にある。

FJ40は、スピードメーターの針が60を超えるとアラームがなる。マイルではなくキロ表示でだが、このクルマの速度域には合っている。

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