【車中泊が変わる】バタフライシート装備 全長4m級キャンパー「シュピーレン」 

公開 : 2021.07.15 06:45  更新 : 2021.10.11 11:31

バタフライシートを備えたキャンパーの紹介です。蝶のように動くシートで、乗車定員3名のパッケージに。長野県のフロットモビールの1台です。

全長・全幅 アクア/フィット並み

text&photo:Hidenori Takakuwa(高桑秀典)

フロットモビールの「シュピーレン」は、アクティブなユーザーの休日から、シニアの2人旅まで対応した“ジャストサイズのキャンピングカー”だ。

ジャストサイズという表現は、「街乗りもラクラクな、ちょうどいいサイズ」と言いかえることができ、限られた室内に快適な空間・十分な収納スペースも確保されている。

シュピーレンは、全長4045×全幅1665×全高1900mm(換気扇付き:1980mm)というコンパクトなサイズ。撮影車両は、2人+ペット1匹の旅をイメージした乗車定員3人のパッケージ。
シュピーレンは、全長4045×全幅1665×全高1900mm(換気扇付き:1980mm)というコンパクトなサイズ。撮影車両は、2人+ペット1匹の旅をイメージした乗車定員3人のパッケージ。    AUTOCAR JAPAN編集部

軽自動車ベースのキャンピングカーでは小さいけれども、ハイエースでは大きいというアウトドア・フリークにとって、全長・全幅がトヨタ・アクアと大差ないシュピーレンは、ぴったりサイズ。

ボディがコンパクトなのでどんなシチュエーションでも取り回しがよく、運転に不慣れなドライバーでも安心してステアリングを握ることができるはずだ。

その全高は1900~1980mm(換気扇装着)。つまり、高さ制限2100mmの立体パーキング/地下駐車場、洗車機にも入るから、出先でも動きやすい。

日々の買い物・通勤にも使えるうえ、ベース車であるトヨタ・タウンエース・バンは走りがいいこともあり、街中はもちろん、山坂道・高速道路でもストレスを感じることなく駆け抜ける。

REVOシート 前向き/後向き/フラット

そんなシュピーレンの室内は、考え抜かれたレイアウトと、キャンピングカーとしての装備の充実ぶりも“ちょうどいい”。

端的に説明すると「ユーザーが後からできないことは標準で」というコンセプトでセットアップされている。

バタフライシートと命名されたアレンジの幅が広いREVOシートは、全車に標準。前向き、後向き、フラットにした状態も撮影することができた。
バタフライシートと命名されたアレンジの幅が広いREVOシートは、全車に標準。前向き、後向き、フラットにした状態も撮影することができた。    高桑秀典

使い方、遊び方は人それぞれなので、ベストな1台を選ぶためのステップ1として提案されているのが、多彩なシートアレンジ。

シュピーレンのリアセクションには、1人掛け(乗車定員3名:写真)、2人掛け(同4名)、3人掛け(同5名)、1+1人掛け(同4名)という4タイプが用意されている。

また、限られた室内空間を活用するために、蝶の羽のようなアクションで折り畳むことができる「バタフライシート(REVOシート:スライド可能)」を全車のセカンドシートに採用する。

これは、前向きの椅子、後向きの椅子、フラット(ベッド状態)、荷物スペースという形態に素早くチェンジできる逸品で、室内をダイネットにすることにも、カーゴモードにすることにも対応するわけだ。

また断熱材を用いた夏対策に加えて、100km/h走行時でも会話ができるように、静音対策をしっかりしている点も見逃せない。

記事に関わった人々

  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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