初代アルファ・ロメオ・スパイダー【UK中古車ガイド(2)】 弱点克服は可能 どの世代を選ぶかはお好み次第
公開 : 2026.03.10 18:10
ツインカム4気筒を、ピニンファリーナの美しいボディで包んだのが初代『アルファ・ロメオ・スパイダー』です。1966年にS1が発売され、1993年までS4が作られました。UK編集部がその魅力を振り返ります。その後編です。
もくじ
ーボディだけでなく冷却系も腐食しがち
ー状態確認は試乗で丁寧に 弱点克服のアプデも
ー購入時に気をつけたいポイント
ー初代アルファ・ロメオ・スパイダーのまとめ
ーアルファ・ロメオ・スパイダー(初代/1966〜1993年/英国仕様)のスペック
ボディだけでなく冷却系も腐食しがち
現存するアルファ・ロメオ・スパイダーの殆どは、ボディにシャシー、インテリアの修理やレストアを受けているはず。その作業内容と現状を、時間をかけて確かめたい。
各部のサビを徹底的に観察したら、次はエンジン。排気量は4種類存在し、年式や仕様に合った正しいユニットが載っているか、状態とともに調べたい。エンジンオイルやラジエタークーラントの汚れや漏れを、確認するのは必須といえる。

ボディと同様に、冷却系も腐食しがち。防錆処理を施さないと、ラジエターが詰まりオーバーヒートへ至る。内部コーティングか、新品への交換が得策。症状が酷いと、ヘッドガスケットも割れる。エンジンブロックはアルミ製で、ヒビが入ることもある。
状態確認は試乗で丁寧に 弱点克服のアプデも
試乗が可能なら少し積極的に運転し、水温の変化を観察したい。排気ガスの煙り具合も要チェック。一部の北米仕様へ載っている、スピカ社製インジェクションは不調になりやすく、ツイン・ウェーバーキャブレターへ交換されるのが一般的だ。
ソフトトップを閉めるか、ハードトップが備わるなら載せた状態で走らせ、走行中の異音へ耳を済ませたい。リアアクスルやプロペラシャフト・マウントなどの異音を、オープン時より確かめやすくなる。ステアリングの遊びが、過度に大きくないかも忘れずに。

右ハンドル車の場合は、ブレーキシステムが複雑。ペダルを強く踏み込んで、不自然に奥まで沈まないか、まっすぐ減速できるか確かめたい。好調でも効きは弱いものの、サイドブレーキの状態もチェックポイント。
英国には、アルファ・ロメオを得意とするガレージが多い。弱点を強化できる、アップグレード・メニューを用意しているところもある。探すなら、専門家の手で充分に整備を受けてきた例が望ましいだろう。
購入時に気をつけたいポイント
ボディ
目視だけでなく、養生したマグネットでボディを丁寧に確認したい。バンパー裏のバランスパネル、アンチロールバー・マウント、ラジエター下部のクロスメンバー、フェンダーの内外、シャシーレッグ、フロントピラーやフロアなど、錆びやすい部分は多い。
サイドシルにジャッキアップポイント、シートベース、ドア、スペアタイヤ・ハウス、燃料タンク・マウント、トランクリッドの後端なども弱点。ソフトトップは、カンバスの状態と、リアウインドウが透明で割れていないか、綺麗にたためるかを確かめる。
エンジン

ツインカムエンジンは基本的に高耐久だが、内部摩耗は考えられる。アルミ製ブロックの腐食は、重大な問題に繋がりがち。1.3Lから2.0Lまで、排気量は4種類ある。
エンジンの回転数を変化させ、排気ガスが曇らないか確かめたい。エンジンオイルとラジエタークーラント、ガソリンの漏れ、ラジエターの詰まりにも要注意。
トランスミッションとブレーキ
変速時に回転数を合わせるシンクロは、2速と3速でヘタリがち。ベアリングの異音、クラッチの滑りなどにも注意したい。リアデフは、10万kmでリビルドへ至ることも。ブレーキの確認では、ディスクの内側にあるドラムが担う、サイドブレーキも忘れずに。
電気系統とインテリア
シリーズ4では、パワーウインドウやパワーミラーが故障しがち。ダッシュボードのすべてのスイッチと、オルタネーターの充電状況を確かめたい。


































































































































