サメのようなシャープな小型ハッチバック デザイン刷新、新型クプラ『ボーン』 VW ID.3とプラットフォーム共有
公開 : 2026.03.10 17:05
スペインの自動車ブランド、クプラがCセグメントEV『ボーン』の改良を発表しました。内外装デザインを刷新し、パワートレインの強化により最大航続距離も約600kmへ延長。販売力の向上を図っています。
もくじ
内外装の質感向上
スペインの自動車ブランドで、フォルクスワーゲン・グループ傘下のクプラは、小型EVハッチバック『ボーン(Born)』の改良モデルを発表した。シャープな新デザイン、室内の物理ボタンの追加、航続距離の延長を実現した。
エクステリアは刷新され、ポリゴン形状のヘッドライトグラフィック、シャークノーズ型のフロントマスク、リアライトバーを採用。『レオン』や『タバスカン』など最新モデルと歩調を合わせた。

19インチと20インチのアルミホイールも変更し、タイヤ幅は従来の215mmから235mmに拡大された。これによりハンドリング性能が向上しているという。
室内では、不満の多かったステアリングホイール上のハプティックコントロール(触覚フィードバック付きのタッチパネル)を廃止し、物理的なボタンに切り替えた。デジタルメーターパネルは5.3インチから10.25インチに大型化した。ただし、12.9インチのインフォテインメント・タッチスクリーンと空調操作用のタッチ式「スライダー」に変更はない。
クプラによると、内装材を変更したことで質感が向上という。例えば、ドアパネルにはスエード調の素材、フロントドア上部にはソフトタッチのプラスチックが採用されている。センターコンソール背面には、後部座席のエアベントが追加された。
また、スマートフォンからアクセス可能な新機能「デジタルキー」により、物理的なキーではなくアプリから解錠と施錠ができるようになった。
ローンチコントロール搭載
パワートレインのラインナップも見直された。
エントリーモデルは58kWh(総容量)バッテリーを引き続き搭載するが、リアモーターの出力は204psから190psに低下した。出力低下と引き換えに航続距離は425kmから450kmに改善されている。最大充電速度も120kWから135kWに向上した。

ロングレンジ仕様は従来通り79kWhバッテリーと231psのモーターを使用するが、航続距離は557kmから600kmに改善。最大充電速度は50kW増加し185kWとなった。
最上位モデルの『ボーンVZ』は、ロングレンジ仕様と同じ79kWhバッテリーを搭載し、航続距離と充電容量は同等だが、326psのモーターを採用している。
79kWhバッテリー搭載モデルには、新たにワンペダルドライブモードとローンチコントロール機能が実装される。
価格は未発表だが、従来モデルより若干高くなると予想される。英国向けの従来モデルの価格は3万5690ポンド(約750万円)からで、ロングレンジ仕様は3万6995ポンド(約780万円)、VZは4万4820ポンド(約945万円)だ。
ボーンは、クプラ初のEV専用モデルとして2021年に生産開始されたCセグメント・ハッチバックだ。フォルクスワーゲンID.3と同じMEBプラットフォームを採用し、シャープな走りと個性的なデザインを打ち出してきた。今回の大幅改良により、最古参モデルである『アテカ』を除くすべてのクプラ車が、最新の内外装デザイン言語を採用することになる。
クプラは2018年に単独のブランドとしてセアトから独立した。発表によると、これまでに世界で100万台以上の販売を達成しているという。

















































