初代アルファ・ロメオ・スパイダー【UK中古車ガイド(1)】 銀幕でも映える優雅なボディ スタイリングはピニンファリーナ
公開 : 2026.03.10 18:05
ツインカム4気筒を、ピニンファリーナの美しいボディで包んだのが初代『アルファ・ロメオ・スパイダー』です。1966年にS1が発売され、1993年までS4が作られました。UK編集部がその魅力を振り返ります。その前編です。
ツインカム4気筒に銀幕で映える美ボディ
27年も生産が続いた、アルファ・ロメオ・スパイダー。現存数の少なさに憂うが、英国ではそもそも余り売れなかった。1966年の発売から1978年までは、ロンドンのディーラーでも注文可能で、1991年から1993年にも復活販売されていたが。
初代スパイダーは、実に素晴らしいアルファ・ロメオだった。オールアルミのツインカムエンジンに5速MTが組み合わされ、ブレーキは前後ともディスク。サスペンションはしなやかに動き、銀幕でも映える優雅なボディをまとい、小さな後席すら備わった。

当時の自動車雑誌、モーター誌は、動力性能と安定性に優れ、操縦性が素晴らしいと絶賛。アメリカや欧州本土では、優れた価格競争力で好調に売れた。
反面、右ハンドルへの改修にコストが嵩み、ロータス・エランやジャガーEタイプを安価に選べた英国では、価格が高すぎた。実際、正規に作られた右ハンドル車は633台のみ。それでも、固有の魅力から状態の良い例を輸入する人が近年は少なくない。
1993年まで作られたシリーズ4 希少なハードトップ
スタイリングはピニンファリーナ社で、テールが傾斜した初期型が、1600 スパイダー・デュエット。1969年にシリーズ2へ改良され、リアが垂直に切り落とされたコーダトロンカ・スタイルへ刷新される。全長が約150mm短縮され、取り回しが良くなった。
1971年に2.0Lエンジンが追加され、1982年にインジェクション化されたシリーズ3が登場。バンパーはゴム製になり、リアへ小さなスポイラーが与えられ、通称「エアロダイナミカ」と呼ばれている。排気ガス規制の強化で、パワーダウンも進められた。

1986年にサイドスカートが拡幅され、1990年にボディと同色バンパーの、シリーズ4へ更新。エンジンは可変バルブタイミングになり、パワーステアリングが実装される。生産は1993年に終了。希少価値の高いハードトップは、全シリーズで選択可能だった。
状態の良いスパイダーは、今も素晴らしい。凹凸でボディが優しく震えても、挙動は予想しやすく、充分にパワフル。比較的見つけやすいS4は乗り心地が柔らかく、オープン・ツアラー的な要素は強いが、シリーズを問わず魅力へ満ちたイタリアンだ。
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「1985年からスパイダーに乗っています」。と話すのは、ポール・ケイン氏。「友人が乗っていた影響を受けたんですが、1980年代はお手頃でしたから。初期の2.0Lのスパイダーにも乗っていましたが、まるで水へ溶けるようにサビましたね」
「このクルマを購入したのは、1990年代半ば。レストアを仕上げて、最初は2.0Lエンジンを載せていました。その後に1750エンジンを入手し、アップグレードと合わせてリビルドして、載せ替えています。最近は、サイドシルを交換しています」

「これは、英国で12番目に登録された右ハンドル車。内容を考えれば、高すぎることはないでしょう。自分は、S2が1番好きですよ」



































































































































