【車高調整サスにご注意】トヨタ・ランドクルーザー(J100系) 人気はディーゼル 英国版中古車ガイド 

公開 : 2021.08.11 08:25

新型が発表されたランドクルーザーですが、妥当な金額で本物のオフロード性能が手に入る2世代前のJ100系も魅力です。英国編集部が、その付き合い方をご紹介します。

最も減価償却の遅いモデルの1つ

text:John Evans(ジョン・エバンス)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
果たして、40万km走った14年落ちの日本車に、1万1500ポンド(177万円)を支払う人がいるのだろうか。英国には少なからず存在する。

そこまでの支持を集めるクルマこそ、1998年から2007年に販売されていたJ100系のトヨタランドクルーザー。欧州では、アマゾンという呼び名が付いていたモデルだ。もちろん、そんな価格の付くランクルは理想的な内容のものに限られるが。

トヨタ・ランドクルーザー(J100系/1998〜2007年/英国仕様)
トヨタ・ランドクルーザー(J100系/1998〜2007年/英国仕様)

この世代のランクルは、フェイスリフト前のモデルでサビやすい傾向があり、AHCと呼ばれた車高調整機能付きのサスペンションは、経年劣化で不具合を抱えやすい。多くのJ100系は、もっと安価に流通している。

J100系と、派生モデルのJ120系ランドクルーザー・プラドは、信頼性の高さと快適性で世界中から高く称賛されてきた。このカテゴリーでは、最も減価償却の遅いモデルの1台だ。特にJ120系ランドクルーザーは、いつまでも値が下がりにくい。

大きなJ100系ランドクルーザーは新車時の価格が高く燃費も悪いため、比較的早めに中古車価格が落ちたものの、近年は横ばい傾向。特にディーゼルエンジンの人気が高い。燃料代に我慢できるなら、ガソリンエンジンも選ぶ価値はある。

年式相応の走行距離で、整備の行き届いたガソリンのJ100系なら、英国では8000ポンド(123万円)前後で狙える。同等のディーゼル版の価格は2倍近い。

中古車でもライバルはレンジローバーだ。14年落ちで30万kmの走行距離なら、ランクルの方が強気の値段が付く。

モデルチェンジまで大きな変更はなし

10年近いモデルライフで、途中にATとソフトウエアがアップデートされ、細かな技術改良が与えられている。だが、大きな変更は受けていない。2006年のモデル末期にフェイスリフトを受け、フロントグリルが新しくなっている。

基本的に、1998年のランクルは2004年のランクルとほぼ中身は同じ。同じAHCサスペンションが装備されている。トレーラーの牽引に対応するセルフレベリング機能も付き、車高の上げ下げも可能だ。

トヨタ・ランドクルーザー(J100系/1998〜2007年/英国仕様)
トヨタ・ランドクルーザー(J100系/1998〜2007年/英国仕様)

最高出力も変わることはなかった。英国仕様の4.7L自然吸気V8ガソリンは231ps、4.2Lの直列6気筒ターボディーゼルは203psを発揮した。最大トルクはV8ガソリンが41.6kg-m/3400rpm、直6ディーゼルが43.7kg-m/1400rpmだ。

車重は約2300kg。路上では、不足ないほどに速い。

トランスミッションは、英国仕様のV8ガソリンはATが標準。当初は4速だったが、2004年以降は5速になっている。直6ディーゼルは5速MTを選ぶこともできた。ディーゼルのJ100系は珍しく、人気も高い。

定員は7名が標準で、3列目は折り畳むことも可能。エアコンにクルーズコントロール、サイドステップなどが備わる。熱線入りサイドガラスや、電動で動くエアコンの送風口など、上級な装備も付く。

ランクルといえどもクルマだから不具合は出る。しかし、過酷な地球上を走り回れるように設計された、堅牢なモデルだ。

未踏の大地の奥深くへ1人でも突き進める、ランドクルーザー。英国ではオーナーズクラブの活動も活発で、専門とするガレージも少なくない。多くの仲間と楽しむのも悪くないだろう。

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