【新型ソリオの車中泊】全長2.1m 純正アクセサリーの「リラックスクッション」

公開 : 2021.08.03 06:45  更新 : 2021.10.18 23:45

スズキ・ソリオ新型の車中泊グッズが、純正アクセサリーに用意されています。全長2.1mのクッションを、車内で広げてみました。

トランクの床面、100mm延長

text:Hidenori Takakuwa(高桑秀典)

大きくなって登場した新型スズキソリオ、ソリオ・バンディットの販売が好調だ。

今年上期(1~6月)には、2万7251台を販売。スズキの登録車ラインナップで1番売れているモデルということになる。

荷室側に頭を預け、ステアリングの方に脚を伸ばす。完全なフラットにはならないので、枕やクッションで楽な姿勢にしよう。
荷室側に頭を預け、ステアリングの方に脚を伸ばす。完全なフラットにはならないので、枕やクッションで楽な姿勢にしよう。    宮澤佳久

その人気の背景には、ボディサイズがちょうどいい、走りの質がいい、そして、燃費がいい、といったさまざまなアドバンテージポイントが介在しているが、今回注目したのは、車中泊を楽しめる室内空間の広さ。

新型ソリオは、従来型よりも全長が80mm長くなり(バンディットは70mm)、全幅は20mm広い。さらに、荷室床面長は100mmも拡大された。

数字で書くと、大したことない、と思うかもしれないが、実際に乗り込んでみるとボディがコンパクトなのに室内も荷室も広々で、ヘッドクリアランスが拡大したことも、乗る者に居住空間の広さを感じさせる要因となっている。

身長180cmでも、寝転がれる

こうしたスペースの拡大により、身長180cmの人も横になって寛げるという優れたパッケージングは、車中泊を楽しみたいユーザー層の関心を集めている。

その注目度の高さを物語るように、スズキの純正アクセサリーカタログをひっくり返すとアウトドアグッズを揃えているのが分かった。

リラックスクッションは、伸ばすと全長2100mm×幅540mm×厚さ20mm。2WD車なら、巻いて荷室下のサブトランクに2セットをぴったり収納できる。
リラックスクッションは、伸ばすと全長2100mm×幅540mm×厚さ20mm。2WD車なら、巻いて荷室下のサブトランクに2セットをぴったり収納できる。    高桑秀典

今回使用したのは、その中の「リラックスクッション」。

カタログにおいて“レジャーや旅先で車中泊を楽しめます”というキャッチコピーと共に紹介されており、サイズは全長2100mm×幅540mm×厚さ20mm。

クッション材はウレタンフォームだ。

使用しないときは端からぐるぐる巻いて、ベルトを留めれば直径約240mmのコンパクトなロール状になる。

嬉しいことに2WD車の場合は、荷室の床下にあるサブトランク内に収納できるので、ラゲッジスペースに影響がない。

リラックスクッションを展開するのは簡単。

前席は、一番前にスライドして、ヘッドレストを取り外し、背もたれを後方に倒す。

後席は、一番後ろにスライドして、背もたれを前方に倒すと、いかにも寝られそうな状態になるので、そこに敷けばいい。

枕・クッションで楽な姿勢に

そのまま仰向けに寝転ぶと、体重を確かに受け止めてくれるが、やや身体が反った感じに。

脚を伸ばすことになるフロント側が段差で下がっているし、前方に向かって少し傾斜しているのだ。

スズキ・ソリオ・ハイブリッドMZ(202万2900円/フレイムオレンジパーツメタリック)
スズキ・ソリオ・ハイブリッドMZ(202万2900円/フレイムオレンジパーツメタリック)    AUTOCAR JAPAN

今回の学びは、頭を預けることになるリア側に枕を置き、フロント側に足が下がり過ぎないよう高さをキープできるクッションを置いて寝ること。

車中泊のほかに、レジャーの合間やロングドライブの一休みとして、身体を伸ばして寝転んでみてはいかがだろう。

スズキ純正「リラックスクッション」の税込価格は、2万5850円(1セット)。

ほかにも、フロントプライバシーシェード(メッシュ付き:2万4200円)や、リアプライバシーシェード(メッシュ付き:2万8930円)も純正アクセサリーとしてラインナップしている。

これらを組み合わせることで、ソリオで過ごす車中泊の質を高めることができるだろう。

記事に関わった人々

  • 宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。
  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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