従来以上に説得力を持つ組み合わせ

燃費を稼ぐため、2気筒の休止機構も備わるが、2気筒で走っていることは殆ど感知できない。低回転域からトルクが豊かに湧き出るから、5速を飛ばして4速から6速へシフトアップし、巡航走行することもいとわない。

ドライバーがその気になれば、1.5Lターボエンジンは1.5tのボディを余裕で引っ張る。特に中回転域のたくましさには、感心させられた。

扁平率65というタイヤも、見た目を気にしなければプラス。ティグアンはそもそも、タイヤサイズに関係なく、ステアリングホイールへ伝わる感覚が薄い。路面を掴んでいる手応えを得にくい。

肉厚なタイヤのおかげで乗り心地は良く、燃費でも有利。多くのユーザーにとって、17インチは歓迎できるチョイスだと思う。

高速道路を毎日のように長距離移動するような乗り方でない限り、ティグアンとガソリンターボという組み合わせは、従来以上に説得力を持つといえる。そのかわり、ライバルも多い。

現在のコンパクトSUVは、非常に能力に長けている。ボルボXC40で1.5Lエンジンを積むT3のモメンタムは、少し価格は上だが良い競争相手だ。日産の新しいキャシュカイも、1.3Lエンジンでややパワーは劣るものの価格帯では並ぶ。

それでも、フォルクスワーゲン・ティグアンのパッケージングは優秀。このクラスの、お気に入りの1台として加えたいモデルだ。

フォルクスワーゲン・ティグアン 1.5 TSI 150PS アクティブ（英国仕様）のスペック

英国価格：2万9180ポンド（437万円）
全長：4509mm
全幅：1839mm
全高：1675mm
最高速度：202km/h
0-100km/h加速：9.9秒
燃費：15.5km/L
CO2排出量：146g/km
車両重量：1502kg
パワートレイン：直列4気筒1498ccターボチャージャー
使用燃料：ガソリン
最高出力：150ps/5000-6000rpm
最大トルク：25.3kg-m/1500-3500rpm
ギアボックス：6速マニュアル

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