【車中泊のお供に】スズキ純正カータープ スペーシア・ギアで検証

公開 : 2021.10.06 05:45  更新 : 2021.10.11 11:30

サイズ/付属品/収納時の大きさ

1914年創業の老舗アウトドアブランドである「ogawa」とのコラボによって生まれた当製品は、展開時のサイズが幅約250cm×奥行約250cm×高さ約220cmとなる。

収納時のサイズは、幅約58cm×横約12cm×高さ約12cmで、製品重量は約2.5kg。本体はポリエステル製で、ポールはアルミ製だ。

本カータープは、幅約250cm×奥行約250cm×高さ約220cmというサイズ。収納時のようすも撮影することができた。
本カータープは、幅約250cm×奥行約250cm×高さ約220cmというサイズ。収納時のようすも撮影することができた。    池之平昌信

付属品は、吸盤フック2個、ペグ2本、アンカーバッグ2個、収納袋といったもの。

ルーフレールにキャリアを装着した時はルーフサイドに取付け不可となり、カータープ装着時はエンジンを必ず停止することが使用条件となる。

実際に組み立ててみたが、折り畳まれているポールをまっすぐにすること、カータープ本体に2本のポールをクロスさせて通すまでは非常に簡単。

この作業はポールをまっすぐにする際に、手を挟まないように注意すれば、子どもたちでも行うことができる。

しかし、その先の作業にはコツと力が必要だ。

設営してみて分かったこと

設営するには、ポールにグッとテンションをかけ、カータープに張りをもたせる必要がある。

実はこのポールは、中空構造の釣竿のように長い円筒のパーツなのだ。

(左)張りをもたせる前の状態。忍者ハットリくんが空を飛ぶときの風呂敷がタープで、四肢がポールと思えばいい。(右上)タープの裾から垂れているクリップピン。(右下)円筒形のポールエンドまでそのクリップピンをグッと引っ張って挿入。するとタープにテンションがかかる。
(左)張りをもたせる前の状態。忍者ハットリくんが空を飛ぶときの風呂敷がタープで、四肢がポールと思えばいい。(右上)タープの裾から垂れているクリップピン。(右下)円筒形のポールエンドまでそのクリップピンをグッと引っ張って挿入。するとタープにテンションがかかる。    高桑秀典

張りを維持するには、ポールの末端(釣竿でいう竿尻の尻栓を外した所)に、タープの裾から垂れているクリップピンを挿入する。しなったポールは戻ろうとするが、クリップピンがそれを許さない。

これを2本のポールについて行えば、きれいにピンっと張ったカータープになる。

ただ、強度のあるポールをしならせて、タープから垂れているピンをポールエンドの穴まで持っていくには、大人の力が必要だ。子育てした経験から言うと、おそらく中学校3年生以下の子どもでは、この作業は難しい。

そして、風が吹いている日はソロだとカータープ本体を持ち上げても扱い切れないし、吸盤でルーフに固定するにはもう1人居た方がいい。

ということで、設営する際にはそれなりのパワーが必要なので、風の強弱に関係なく、そもそも最初から大人2名で作業することをオススメしたい。

たまにキャンプ/車中泊をしたり、出先でバーベキューをするというアウトドア好きには、休日の過ごし方が広がるカータープなので、是非とも活用してみてほしい。

なお、こうしたカータープは車外に広げて使うものだから、駐車マスをこえての設営となってしまうので、自治体が運営する公営駐車場、高速道路のSA/PA、道の駅などでは、原則NGというのを理解しておこう。

記事に関わった人々

  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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