現地より 伊藤かずえ氏の日産シーマ レストア後の対面に涙 12/8〜展示へ

公開 : 2021.12.07 17:05  更新 : 2021.12.07 17:05

注目を集めている伊藤かずえ氏のレストアが完了した日産シーマ。現地からコメントをお届けします。

なぜ日産シーマレストア

俳優、伊藤かずえ氏のSNS投稿がきっかけだった。伊藤氏が30年以上愛用している「シーマ」を投稿。

これに対し、多くの方より「やっちゃえ日産」、「レストアを検討してほしい」という声があがった。

およそ7か月の時を経て、伊藤かずえ氏と愛車のシーマは対面した。
およそ7か月の時を経て、伊藤かずえ氏と愛車のシーマは対面した。    日産

日産社内でも何かできないかと、部署を超えたチームを作成し、今回のレストアを実施することになった。

日産は、「取り組みを進めていく中で、ぜひ皆様の前でお披露目する機会を作れないかと伊藤さんから相談をいただきました」とコメントする。

「日産としても完成したシーマを見ていただく機会を作れればと思い、伊藤さんの誕生日である本日に発表させていただきました」

初代日産シーマ おさらい

スペイン語で「頂上」の名をもつ初代シーマ(FPY31)型は、「日本的な味を持った、世界に通用する新しいビッグ・カー」をコンセプトとし、1988(昭和63)年に発売された。

その後、当時の経済メディアが「シーマ現象」と報道するほどの爆発的人気車になった。

シーマは「頂上」の意。1988(昭和63)年に発売された。
シーマは「頂上」の意。1988(昭和63)年に発売された。    日産

発売翌年には物品税廃止(消費税導入)も追い風になり、当時のいわゆる「3ナンバー車ブーム」の発端にもなる。

今回レストア対象となるのは、高級パーソナルクーペ「レパード(F31型)」にさえ先んじて採用された3L V6のVG30DET型ターボエンジン(最高出力255ps)や、先進の電子制御エアサスペンションをもつ最上級グレード「タイプIIリミテッド」

ついに、レストア車両と対面

銀座にあるショールーム「NISSAN CROSSING」に登場した伊藤氏。ついに伊藤氏とシーマの対面の時がやってきた。

「とてもドキドキして、どんな姿なのか想像つかないのですが、この瞬間を楽しみにしてきました」と緊張のようす。

伊藤かずえ氏は、「シーマがあまりにもピカピカで、新車の香りがするくらいです。びっくりです、ありがとうございます」と涙ながらにコメントした。
伊藤かずえ氏は、「シーマがあまりにもピカピカで、新車の香りがするくらいです。びっくりです、ありがとうございます」と涙ながらにコメントした。    日産

シーマにかけられた幕が外される。

当時のボディカラーである塗装を再現し、新車のように生まれ変わった「シーマ」の姿に伊藤さんは驚きの声をあげる。

「シーマがあまりにもピカピカで、新車の香りがするくらいです。びっくりです、ありがとうございます」と涙ながらにコメントした。

そして日産自動車より伊藤氏に鍵が返却される。鍵を受け取ると伊藤さんは「このクルマに乗って家に帰る日が待ち遠しく思います」と感慨深く語った。

レストア中に苦労した点は?

実際に修復作業を担当したオーテックジャパンの松木氏は、今回のレストアについて、こう語る。

「エンジンの積み込み作業は非常に気を使った作業となりました」

実際に修復作業を担当したオーテックジャパンの松木氏。
実際に修復作業を担当したオーテックジャパンの松木氏。    日産

「伊藤さんが気にされていたシートは新しいものを作成、シートベルトに関しては安全を評価したものを新たに協力会社に供給いただき、装着をすることができました」

「走行性に関しては、エアサスペンションの交換はもちろん、40年間車両評価をしているテストドライバーがチェック、調整をおこないました」

「クルマとして非常にコンディションのいい状態になっています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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