スズキ新型「アルト」 価格/軽トップの燃費を解説 スーパーハイトワゴンの時代に“基本”型

公開 : 2021.12.10 10:32  更新 : 2021.12.10 12:42

頭上を広く パッケージングの話

外観の項で新型アルトは従来型より全高が50mm高いと紹介したが、それにより広い室内空間が生まれた。

新型アルトの室内寸法は、室内長2015×室内幅1280×室内高1260mm。従来型より室内長は25mm短くなっているものの、室内幅は25mm広く、室内高は45mm高い。

新型アルトのトランク寸法
新型アルトのトランク寸法

とくにヘッドクリアランスは前席で39mm、後席で27mm高められ、背の高い人でもゆとりある頭上空間を保てるように改良。見晴らしの良い快適な室内空間を実現した。

ショルダールームも、前席で21mm、後席で19mm広げられ、開放感のある空間に。また、フロントドア開口部の高さも20mm高められ、乗降性も良くなっている。

14インチタイヤの採用などで最小回転半径は4.4m(従来比0.2m大きい)に。それでも狭い路地・駐車場などで取り回しやすいことには変わりはない。

ラゲッジスペースも、荷室開口部の地上高を660mmと従来型より30mm低くし、荷室開口高を710mmと20mm高くしたので、荷物が積みやすく、高さのあるものでも収納しやすい。

一体可倒式のリアシートバックを倒せば、荷室床面長は1225mm(リアシート使用時は425mm)にまで拡大。床下にはアンダーボックスも備わる。

装備/ADAS/ディスプレイオーディオ

いまやベーシックな軽自動車といえども、安全&快適装備はおざなりにはできない。

新型アルトでは、スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を全車に標準装備。

アルトのディスプレイオーディオ装着車
アルトのディスプレイオーディオ装着車

夜間の歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキのデュアルカメラブレーキサポートをはじめ、後退時ブレーキサポート、誤発進抑制機能(前/後)、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシストなどを標準で備えた。

オプション設定となるが、標識認識機能や、フルカラー表示のヘッドアップディスプレイ、すれ違い支援機能を搭載した全方位モニター用カメラなども用意され、運転支援に貢献する。

これもオプションだが、スズキ国内初となるバックモニター用カメラを備えたディスプレイオーディオも設定。モニター画面は7インチで、バックモニターやラジオのほか、スマートフォン連携によるナビ表示、音楽再生など、各機能を簡単に使うことができる。

パッシブセーフティでは、SRSサイド&カーテンエアバッグまで備えた6エアバッグを全車に標準装備。その他にも、すべての席のシートベルト・リマインダーも全車に標準装備された。

また、衝撃を効率良く吸収・分散する軽量衝撃吸収ボディ「TECT」や、万が一の衝突時に歩行者の頭部や脚部へのダメージを軽減する歩行者傷害軽減ボディも採用している。

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