キア・スポーテージ 1.6 T-GTi HEVへ試乗 大胆なデザインで5代目へ進化 前編

公開 : 2022.01.31 08:25

印象的なデザインのインテリア

ドアを開いてインテリアを眺めてみる。確かに運転環境は魅力的に映る。ダッシュボード上部には、メーターパネルとインフォテインメント用とが一体になった、薄くワイドなモニターがカーブを描いて据えられている。

ちなみにエントリーグレードの場合、従来的なアナログのメーターパネルに、小さなインフォテインメント用モニターが与えられるという。

キア・スポーテージ 1.6 T-GTi HEV AWD GTラインS (英国仕様)
キア・スポーテージ 1.6 T-GTi HEV AWD GTラインS (英国仕様)

エアコンの送風口のカタチも特徴的。ドアパネル側のドアハンドルと形状が呼応している。ボディと同様に印象的なデザイン処理が施され、成功作といえるインテリアだ。

大きなタッチモニターに目が奪われがちだが、それに支配されているわけではない。エアコンの操作には、メインのタッチモニターとは独立したインターフェイスが用意されている。使いにくくは感じなかった。

インフォテインメント・システムも、物理的なボタンでも操作が可能。それらのボタンや内装パネルなどの製造品質も、ソリッド感があり悪くない。

一方でプラスティック製部品には、低コスト感が拭えないものもある。ソフト加工が与えられている部分とそうでない部分との決定も、今ひとつ妥当性には欠けるように見受けられた。

車内空間の広さでは、スポーテージはクラス内でかなり競争力が高い。リアシート側も充分広く、身長が180cmを超える体型の大人でも問題ない。子供なら3名でも不満は出ないだろう。荷室容量は、プジョー3008などのライバルと同等以上はある。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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