メルセデス・ベンツ・アクトロス 2545 全長15m トレーラーの運転に挑戦 前編

公開 : 2022.01.21 08:25

レベル2の自律運転システムも搭載

メルセデス・ベンツは、総重量18tから44tまで幅広くラインナップされる大型トラック、アクトロスのすべてにミラーカメラを採用した。ドアミラーの機能はキャビン両端の高い位置に付けられた、カメラが担う。映像はAピラー付け根のモニターへ表示される。

大きなミラーがなくなることで空気抵抗が減り、燃費は1.5%から3%も改善するという。さらに光学的なミラーより画角が広がり、死角は大幅に減らせる。雨や泥などの汚れも防げるというメリットもある。

メルセデス・ベンツ・アクトロス(英国仕様)
メルセデス・ベンツ・アクトロス(英国仕様)

またアクトロスには、メルセデス・ベンツが予想式パワートレイン・コントロールと呼ぶ機能が実装されている。最高速度やコーナリング時の速度を調整してくれるほか、交差点が接近すると自動的にパワーダウンさせることも可能だ。

このシステムは、高度なクルーズコントロールとも統合されている。カメラ映像を利用し、最長3.2km先の道路状態を補足することで、トラックのスピードを制御することができる。

安全性を高めるだけでなく、燃費も改善させ、エンジンの寿命も延ばせる。トラックの稼働時間を最適化させ、輸送業の経営にも貢献することになるだろう。

今回は、荷台にダミーの荷物として5tの重りを積んで走っている。ロータリー交差点へ接近し、減速するが、コルクホーンはステアリングホイールに軽く触れているだけ。

彼によれば、最新のアクトロスにはレベル2の自律運転システムが搭載されているという。安全性や経済性でのメリットは大きいはずだ。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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