最後のエンジン・サルーン ジャガーXF(最終回) 長期テスト 熟成された能力

公開 : 2022.03.05 09:45

セカンドオピニオ

AUTOCARの英国編集部では、誰もが内燃エンジンを載せたジャガー製サルーンが消えることを悲しんでいる。わたしは、2021年に試乗したすべてのモデルのなかで、このXFが一番好きだと思えた。

とても快適なクルージングマナー、ストレスを消してくれるような居心地の良さ。そして、クラシカルなブリティッシュ・サルーンというイメージにも、強く惹かれた。 Kris Culmer(クリス・カルマー)

ジャガーXF P250 Rダイナミック SE RWD(英国仕様)
ジャガーXF P250 Rダイナミック SE RWD(英国仕様)

テストデータ

気に入っているトコロ

ピリリと辛いエンジン:パワフルな4気筒ターボは、楽しさと燃費性能を両立。とても魅力的だ。
インフォテインメント・システム:新しいピヴィ・プロ・システムは、インテリアのリフレッシュで最も歓迎すべき部分。
巨大な荷室:筆者のすべての要求に応える広さがあった。

気に入らないトコロ

エアコンの操作:タッチセンサー式で反応が良くなく、運転中は特に操作しにくい。
クルージング時の安楽さ:アダプティブ・クルーズコントロールが付いていれば、高速移動はもっと快適だったはず。

走行距離

テスト開始時積算距離:8931km
テスト終了時積算距離:1万4323km

価格

モデル名:ジャガーXF P250 Rダイナミック SE RWD(英国仕様)
新車価格:3万7835ポンド(約586万円)
現行の価格:3万8310ポンド(約593万円)
テスト車の価格:4万3110ポンド(約668万円)

オプション装備

スライディング・パノラミックサンルーフ:1345ポンド(約20万8000円)
メリディアン・サウンドシステム:820ポンド(約12万7000円)
19インチ・スプリットスポーク・ホイール:800ポンド(約12万4000円)
ブリティッシュ・レーシンググリーン・メタリック塗装:700ポンド(約10万8000円)
ブラック・エクステリアパッケージ:550ポンド(約8万5000円)
プライバシーガラス:500ポンド(約7万6000円)
スマートフォン・ワイヤレス充電:300ポンド(約4万6000円)
空気イオン化テクノロジー:140ポンド(約2万2000円)
グローブボックス(クーラー&ロック付):60ポンド(約9000円)
空気品質センサー:60ポンド(約9000円)

燃費&航続距離

カタログ燃費:11.8km/L
タンク容量:74L
平均燃費:12.4km/L
最高燃費:14.6km/L
最低燃費:11.6km/L
航続可能距離:917km

主要諸元

0-100km/h加速:6.9秒
最高速度:249m/h
エンジン:直列4気筒1997ccターボチャージャー
最高出力:250ps/5500rpm
最大トルク:37.1kg-m/1500-4500rpm
トランスミッション:8速オートマティック
トランク容量:459-917L
ホイールサイズ:19インチ
タイヤ:245/40 R19
車両重量:1660kg

メンテナンス&ランニングコスト

リース価格:−
CO2 排出量:181-200g/km
メンテナンスコスト:なし
その他コスト:なし
燃料コスト:624.4ポンド(9万6000円/ガソリン)
燃料含めたランニングコスト:624.4ポンド(9万6000円)
1マイル当りコスト:0.20ポンド(31円)
不具合:なし

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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