北米トヨタ 4ランナー40周年記念モデル発売 4040台限定

公開 : 2022.05.24 22:26

2種類の4WDシステム

またアクティブ・トラクション・コントロール(A-TRAC)を備えるパートタイムのAWDシステムが多くのグレードに採用されている。ローレンジが選択可能な2速トランスファーケースを介してオフロード走行をサポートするものだ。

一方4ランナー・リミテッド専用となるフルタイムAWDシステムは、デフロック機能を備えている。ほとんどの場面で40:60のトルク配分だが、状況に応じてその配分が自動的に変化する。

トヨタ4ランナー(40周年記念車)
トヨタ4ランナー(40周年記念車)

さらにTRDオフロードやTRDプロでは、5段階で低速の制御を行うクロールコントロール、路面状況に応じたマルチテレインセレクト、そして周囲の障害物を確認するためのマルチテレインモニターを装備する。

またキネティック・ダイナミック・サスペンションシステムをオプション設定し、低速域でのホイールトラベルを拡大する。

これはスタビライザーの動作を油圧で制御し、オフロードとオンロードの走りを両立するものだ。

オンロードに重点置くグレードも

一方で2022年に初めてラインナップに追加されたTRDスポーツは、オフロードよりもオンロードに重点を置き、スタイルとセンスを重視したグレードだ。

日常における快適性とダイナミクスを追求し、減衰力可変のショックアブソーバーをクロスリンクさせることで、相反する入力を相殺してピッチとヨーを低減している。

トヨタ4ランナー(40周年記念車)
トヨタ4ランナー(40周年記念車)

このモデルには2WDと先述のパートタイム4WDが設定され、装着されるホイールは通常の17インチに代わり20インチとなる。

グリルやロッカーパネル、ボディモールにアクセントが加わり、TRDモデルの特徴であるフードスクープやフロントスポイラーなどが外観上の識別点となる。

内装においてもTRDスポーツフロアマットやTRDシフトノブによって差別化が図られる。

オフロード最強のTRDプロ

TRDプロは、その名の通りラインナップ中最もオフロード性能の高いグレードとなる。

2023年モデルでは4色のボディカラーが展開され、大胆なルックスを与えられている。

トヨタ4ランナー(40周年記念車)
トヨタ4ランナー(40周年記念車)

専用チューンのFOX製リアショックとTRDチューンのコイルスプリングが組み合わされ、オフロード性能向上のため地上高がさらに2.5cm引き上げられている。

リアにはピギーバック式のリザーバを採用し、過酷なオフロードでも減衰力を維持できるように配慮されているという。

この足まわりはオンロードでの快適性やレスポンスを損なうことなく、悪路での走破性を向上させ、他のグレードの良いとこ取りを実現しているとのことだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 翻訳

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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