小粒で活発なシティカー キア・ピカント 1.0 T-GDiへ試乗 意外に鋭いステアリング

公開 : 2022.07.09 08:25

質素で小さく、活発に走るシティカー

気になったことが、大きめに車内へ届くロードノイズ。都市部向けのコンパクト・モデルだとしても、静かな方が良いことには変わりない。

試乗で驚いたことが、ピカントが意欲的にコーナーへ食らいついていくこと。ホイールベースが短いことに加えて、ステアリングは想像以上に鋭く反応し、ボディロールは生じるものの最小限と呼べる範囲に抑えられている。

キア・ピカント 1.0 T-GDi GTラインS(英国仕様)
キア・ピカント 1.0 T-GDi GTラインS(英国仕様)

タイトなコーナーを、積極的に運転するのが楽しい。フォードのコンパクト・ハッチバックが機敏に回頭するのと同様に、キアのシャシーバランスが優れている証拠といえる。

2017年に3代目へモデルチェンジしたキア・ピカントだが、まだ訴求力は充分にある。質素で小さく、活発に走るシティカーという楽しみを、シンプルに味わえるクルマだといえるだろう。

キア・ピカント 1.0 T-GDi GTラインS(英国仕様)のスペック

英国価格:1万6610ポンド(約277万円)
全長:3595mm
全幅:1595mm
全高:1485mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:9.9秒
燃費:18.9km/L
CO2排出量:120g/km
車両重量:1030kg
パワートレイン:直列3気筒998ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:100ps/4500rpm
最大トルク:17.5kg-m/1500-4000rpm
ギアボックス:5速マニュアル

記事に関わった人々

  • 執筆

    ピアス・ワード

    Piers Ward

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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