競合をリードする新世代誕生 ホンダ・シビック e:HEVへ英国試乗 タイプRにも期待大

公開 : 2022.07.03 08:25

ホンダの定番、新型シビックへ英国編集部が試乗。好印象なCVTやコーナリング、インテリアなどを評価しています。

ホンダ・ヨーロッパが主導的に開発

かつてはホンダの定番モデルといえたシビックだが、このセグメントのハッチバックやサルーンは、近年SUVに押され気味。欧州仕様のシビックが英国産ではなくなり、ロンドン近郊で暮らす筆者としては少々残念でもある。

だとしても、シビックはホンダにとって重要なモデルの1つであることに変わりはない。英国では、ジャズ(フィット)とHR-V(ヴェゼル)に次ぐ、ホンダ3番目の人気モデルという地位を維持している。

ホンダ・シビック e:HEV スポーツ(欧州仕様)
ホンダ・シビック e:HEV スポーツ(欧州仕様)

新型のシビックは、ホンダ・ヨーロッパが日本やアメリカ以上に主導的な立場で開発を進めてきたという。先代まではグローバル・モデルとして開発されたものを、欧州仕様として調整を加える程度だったため、大きな違いといっていい。

モデルチェンジで11代目となったシビックには、触れるべきポイントが沢山ある。まず1つ目は、欧州市場にはハイブリッドのみが導入されること。3年前に掲げた、欧州における電動化計画の主要なラインナップが完成することになる。

ハイブリッド・システムはホンダがe:HEVと呼ぶもので、基本的にはフィットやヴェゼルなどと同じツインモーターによるシリーズ・パラレル方式。エンジンは、新開発の2.0L直噴ガソリンターボが組み合される。

電気モーターは、1基がエンジンの回転による発電機として機能し、もう1基は駆動用モーターとして機能する。必要に応じてガソリンエンジンも走行時に加勢し、システム合計での最高出力は183ps、最大トルクは32.0kg-mを発揮する。

魔法を使ったように印象が良いCVT

トランスミッションは、過去にあまり好評価を得てこなかなった、CVTが維持された。しかし、ホンダの技術者は特別な魔法を使ったのか、印象はめざましく良くなっている。

従来のシビック・ハイブリッドでは、スムーズに加速したいと思っても、必要なトルクをすぐには引き出せない印象が伴った。だが11代目のシビックでは、その弱点が大幅に改善されている。

ホンダ・シビック e:HEV スポーツ(欧州仕様)
ホンダ・シビック e:HEV スポーツ(欧州仕様)

新しいエンジンはトルクフルで、より幅広い速度域や加速度を粘り強くカバーしてくれる。また、駆動用モーターのパワーも明確に引き上げられた。駆動用バッテリーの制御も改められ、よりパワーを引き出しやすくなったという。

0-100km/h加速は、必要充分以上といえる7.9秒。トヨタカローラの2.0Lハイブリッドと並ぶ動力性能といっていい。

CVTが滑らかになったおかげで、高速道路の速度域までの加速も安楽。ややにぎやかで、反応が遅れ気味だった印象は過去のものになった。

ボディは、先代より全長が伸び、全高は低められた。タイヤの前後間隔、ホイールベースも伸ばされ、左右の間隔、トレッドは広げられた。

全体では大きくなっている反面、様々な軽量化対策が施されている。樹脂を用いたテールゲート単体では、従来より20%も軽いという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    レイチェル・バージェス

    Rachel Burgess

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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