ホンダの本気! 新型「シビック・タイプR」公開 2022年9月発売へ 4つの注目点とは

公開 : 2022.07.21 11:04  更新 : 2022.07.21 11:11

新型シビック・タイプRが世界初公開! 実車を隅々まで撮影してきました。走りの進化など、注目点を4つご紹介しましょう。

6代目にフルモデルチェンジ 9月発売予定

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

7月21日。ホンダは9月発売予定の新型「シビック・タイプR」を世界初公開した。

初代シビックが発売されてから、ちょうど50周年を迎えた2022年7月12日、ホンダは新型シビック・タイプRの発表を予告していた。

世界初公開された新型シビック・タイプR。
世界初公開された新型シビック・タイプR。    前田惠介

先代(2017年モデル)は、日本で8100台、ヨーロッパで1万1000台、アメリカで2万5100台、その他の地域で3000台と、世界95か国で販売。

タイプR史上過去最高の販売台数を記録して、世界中のファンやメディアから賞賛を受けた。

では、今回で6代目となる新型は、どんなモデルになるのか?

現段階では内外装のデザイン、およびダイナミクス性能の進化点くらいしか発表されておらず、外寸やパワースペックなどは未公表だ。

まずは、いま分かっている情報から、新型シビック・タイプRはどんなクルマになるのか、その注目点を紹介してみたい。

1. タイプRにも質感を 魅せるデザイン

新型シビック・タイプRの1つ目の注目点は、やはりこのデザイン。ピュアエンジン・タイプRの集大成として、究極のFFスポーツを目指した。

昨年発表された11代目シビックをベースに、タイプRとしての走行性能を高めるため、さらにロー&ワイドなパッケージを追求。

グリル開口部からボンネットのエアアウトレット、フロントフェンダーのダクト、そしてサイドシルスポイラーなどが、空気の流れや冷却をコントロールする。
グリル開口部からボンネットのエアアウトレット、フロントフェンダーのダクト、そしてサイドシルスポイラーなどが、空気の流れや冷却をコントロールする。    前田惠介

ボディと一体となったワイドフェンダーは、サイドパネルから美しく流れるような造形にするとともに、フロントからリアに抜ける一連の空気の流れをコントロールすることで、空力性能を向上させている。

リアセクションのポイントは、一体型のグラマラスなフェンダー、アルミダイキャストステーを採用したリアスポイラー、そしてバンパー下部のアンダーフロアと一体化したディフューザーなどで、空力性能を高めるのに貢献。

いずれも、機能美・質感にこだわったピュアエンジンFFスポーツの完成形をもたらすアイテムといえるだろう。

また、19インチのマットブラック・ホイールにはリバースリム構造を採用してサイズを大きく見せており、軽量・高剛性を両立させている。

車体色には、タイプRの象徴的な色であるチャンピオンシップホワイトに加え、新色としてソニックグレー・パールも追加。その他にフレームレッド、レーシングブルー・パール、クリスタルブラック・パールの全5色を設定する。

2. レーシーな内装 シートとメーターは?

インテリアは、圧倒的なハイパフォーマンスへと導く、ハイコントラストな空間。

ドアを開けた瞬間に気持ちを高揚させる、真っ赤なシートとフロアカーペットを採用。インストルメントパネルまわりは、シートに座った瞬間に運転に集中できるようにノイズレスなブラック基調とした。

「+R」モードのメーター表示。レブインジケーターは、注視せずに感覚的に認識できる点灯式を採用するなど、瞬間的に情報を視認できるレイアウトとするとともに、気持ちも昂ぶるデザインとしている。
「+R」モードのメーター表示。レブインジケーターは、注視せずに感覚的に認識できる点灯式を採用するなど、瞬間的に情報を視認できるレイアウトとするとともに、気持ちも昂ぶるデザインとしている。    前田惠介

より鮮烈な赤へ刷新されたフロントシートは、限界走行時においても安心して身体を委ねられるように多面体の3D形状で身体をサポート。

摩擦係数の高いスエード調の表皮を採用することで、高G状態での滑りを低減している。シート地には、上下方向にグラデーションのあるハニカムパーフォレーションも施された。

また、メーターには、通常の表示に加えて「+R」モードのデザインを採用。ドライバーが必要な情報をいかに瞬間認知できるかを重視し、上部にはエンジン回転数/レブインジケーター/ギアポジションなどを配置。下部は車両情報を自在に表示できる。

コンフォート/スポーツ・モードでは2眼式のアナログメーター表示となり、気持ちを盛り上げる赤背景に黄色指針のコーディネートを採用。スピードメーターは320km/hスケール、タコメーターのレブリミットは7000rpmとなる。

また、アルカンターラ巻きのステアリングホイールや、アルミのセンターコンソールパネル、偏光ガンメタリックのアウトレットなど、高揚・集中を導く空間構築のための専用アクセントも採用された。

記事に関わった人々

  • 撮影

    前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)

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