時代先取りだったHVの2+2クーペ ホンダ CR-Z 英国版中古車ガイド シャシー性能は◎

公開 : 2022.08.24 08:25

知っておくべきこと

英国では、新車購入から5年間か14万4000kmの範囲で、ホンダCR-Zの駆動用バッテリーへ保証が付いていた。不具合が生じると警告灯が点灯するという。新しい駆動用バッテリーの部品代は、英国では1000ポンド(約17万円)。ほかに交換費用も掛かる。

スタイリッシュなフォルムが、優れた燃費に結びつけている。そのかわりリアシートは狭い。便利な荷物置きとして考えた方が良いだろう。

ホンダCR-Z(2010〜2017年/英国仕様)
ホンダCR-Z(2010〜2017年/英国仕様)

リアガラスの処理はCR-Xを彷彿とさせる。テールゲート部分にワイパーは付いているが、垂直のガラス部分にはなく、雨や雪で汚れやすい。

英国ではいくら払うべき?

3500ポンド(約58万円)〜4999ポンド(約82万円)

初期型のCR-Zを英国では探せる価格帯。多くは走行距離が16万kmを超えている。複数オーナーで、整備状態が怪しいものも含まれる。

5000ポンド(約83万円)〜5999ポンド(約98万円)

走行距離は12万km程度に短くなる。後期型のCR-Zも含まれてくる。

6000ポンド(約99万円)以上

ホンダCR-Z 1.5 IMA スポーツ(2010年/英国仕様)
ホンダCR-Z 1.5 IMA スポーツ(2010年/英国仕様)

走行距離が10万km前後の、状態の良いCR-Zを英国では探せる価格帯。後期型の上級グレードも出てくる。ホンダの正規ディーラーで整備を受けてきたクルマも発見できる。

英国で掘り出し物を発見

ホンダCR-Z 1.5 IMA スポーツ(英国仕様) 登録:2010年 走行距離:16万900km 価格:4895ポンド(約81万円)

珍しいレッドのボディにミドルグレードという、手頃な価格のCR-Z。オートエアコンにアルミホイールが備わり、過去5年間はしっかり整備を受けている。車検もまだ半年ほど残っているようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ピアソン

    Mark Pearson

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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