スズキ・スペーシア・ベース登場! まさかの軽商用の新型 価格/スペック/内装/車中泊を解説

公開 : 2022.08.26 11:03  更新 : 2022.08.26 12:10

スズキが新型の軽を発表。スペーシアの第4弾「スペーシア・ベース」です。クォーターウインドウのないルックス。価格/内装/シートアレンジを解説します。

第4のスペーシアは、4ナンバー

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

8月26日。スズキは、スーパーハイト軽ワゴンの「スペーシア」シリーズに新バージョン「スペーシア・ベース」を設定して発売した。

スペーシアの現行型は、2017年に登場した2代目。

スペーシア・ベースXF(ピュアホワイトパール/全方位モニター用カメラパッケージ装着車/2WD)
スペーシア・ベースXF(ピュアホワイトパール/全方位モニター用カメラパッケージ装着車/2WD)    宮澤佳久

当初は標準車の「スペーシア」とカスタム系の「スペーシア・カスタム」の2バージョンだったが、2018年にクロスオーバーテイストの「スペーシア・ギア」も追加され、いずれも人気を博している。

そして今回、第4のバージョンとして「スペーシア・ベース」が登場したわけだ。

いままでの3バージョンとの大きな違いは、4ナンバー、つまり軽商用車になるということ。

だが、商用車といってもコマーシャルユースがメインなわけではない。クルマの使い方が多様化した現在、仕事専用(モノ重視)でも、遊び寄り(ヒト重視)との間のポジション。遊び・仕事・日常使いにも使える軽商用車(バン)として生まれた。

2018年にホンダが軽商用車の新しい姿としてNバンを発表し、2021年にはダイハツがアトレーを4ナンバー化して、仕事でも趣味でも使えるクルマとした。

スペーシア・ベースも、これらのクルマをライバルと見据えて、軽商用車の新しい流れに乗ったクルマといえるだろう。

では、いままでのスペーシア・シリーズや、ライバルたちとはどう違うのか? その概要を紹介していこう。

サイズは? クォーターウインドウはなし

スペーシア・ベースのボディサイズは、全長3395×全幅1475×全高1785〜1800mm。ホイールベースは2460mm。

このサイズは、いままでのスペーシア・シリーズの3バージョンと変わらない。

スペーシア・ベースXF(デニムブルーメタリック/全方位モニター用カメラパッケージ装着車/2WD)
スペーシア・ベースXF(デニムブルーメタリック/全方位モニター用カメラパッケージ装着車/2WD)    宮澤佳久

ライバルである「ホンダNバン」「ダイハツ・アトレー」は専用ボディのため、どちらかといえば商用車的な雰囲気が漂っている。それに対し、スペーシア・ベースは乗用車であるスペーシア・シリーズとボディパネルなどは共通で、イメージも引き継いでいる。

この違いは、ライバルに対して大きなアドバンテージになりそうだ。

フロントまわりの顔つきはスペーシア・カスタムをベースにしており、なかなか力強い。さらに、フロントグリル、ドアハンドル、ドアミラー、バックドアガーニッシュ、リアコンビネーションランプ内のリムなどにブラックパール塗装を施し、重厚感を強調。ブラックで統一したアルミホイール(ハーフキャップ付き・XF)とスチールホイール(GF)も採用した。

そしてスペーシア・ベース最大の識別点は、他のスペーシアでは6ライトウインドウとなっているCピラー部をクォーターパネルとし、ボディサイドのビードと共通イメージの3本のビードを入れたこと。タフさを表現しながらクルマ全体での統一感をもたらしている。

また、リアゲートに付けられた「BASE」のエンブレムはチェッカープレート(縞鋼板)をモチーフにしたデザインで、このクルマのコンセプトを体現している。

ボディカラーは、専用色のモスグレーメタリックをはじめ、全5色を設定した。

記事に関わった人々

  • 撮影

    宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。

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