フォルクスワーゲン・ゴルフGTE

公開 : 2014.09.05 23:50  更新 : 2017.05.29 18:58

またエンジンとモーターを両方起動させた状態(GTEモード)における0-100km/hタイムは7.6秒とまずまずの速さ。最高速度は222km/hに達する。

Eモードは130km/hまでカバーするため、市街地はもちろん高速道路でも不足なく走れる。モーターのみで理想的な運転をした場合の航続可能距離は50km。エンジンも加勢すれば940kmまで範囲は拡大する。

経済性のカギを握るのはプラグ-イン・システムそのものである。充電は家庭用のコンセントから可能。また急速充電用のウォールボックスからも行うことができる。

充電に要する時間は家庭用の電源で約4時間。公共のステーションでは2.5時間程度で完了するとのこと。プラグを差し込むソケットは、フロント・グリルを開いた部分に隠されている。

■どんな感じ?

顧客の期待通り、GTEだからといって特別な動作を必要とすることはない。実はGTEの内側はとてつもなく複雑なシステムが満載なのだけれど、運転している分にはスタンダードなゴルフと何らかわりはない。普通に乗り込み、シートベルトを締めて、走りだすだけだ。

しっかりと充電がされた状態でE-モードにセットしてみれば、とても静かに走り始める。アクセルを踏み込めば、即座に102psと33.6kg-mを発生するあたり、市街地でも不満に感じることはないだろう。

ドライブラインの洗練度は非常に高く、身のこなしはスムーズそのもの。チューリッヒでテストしたプロトタイプからは不規則な微振動を看取したが、GTEはそのような仕草を微塵も見せない。

電気のみを動力源とするe-ゴルフはシングル・スピード・ギアボックスを用いたのと異なり、GTEには6速のデュアル・クラッチ・トランスミッションを採用。ダイレクトな仕立てのステアリングは市街地などの環境下でとても楽しめ、電気モーターならではの迅速なトルクの立ち上がりもGTEの機敏な印象を与えるに一役買う。

バッテリーの電力が少なくなれば、ガソリン・エンジンが推進力として優先的に仕事を始める。センター・コンソール上、P(パーキング)の隣にある ’GTE’ ボタンを押せば同様の動作が可能。エンジンとバッテリーの切り替えは非常にスムーズで、動力源が切り替わったことをあからさまに感じさせるような振動などは皆無だ。

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