ポルシェ911 ST カーボン多用の最軽量モデル、今夏デビューか 60周年記念特別仕様車

公開 : 2023.01.17 18:25

ポルシェ911の誕生60周年を記念して、ヘリテージシリーズ最新作「911 ST」の開発が進められています。GT3の4.0Lフラット6とカーボンファイバー製パーツを使用した最軽量モデルになるとされています。

992世代最軽量モデル? 911 ST開発中

ポルシェは、911の2024年モデル発表に先立ち、この夏にも少量生産シリーズ「ヘリテージ」の最新作をリリースする準備を進めている。

このモデルは、911の誕生60周年を記念して制作されるもので、既存のポルシェ911カレラTをベースに、911 GT3の自然吸気4.0Lフラット6エンジンを搭載する見込みだ。

欧州で目撃されたポルシェ「911 ST(仮称)」のプロトタイプ
欧州で目撃されたポルシェ「911 ST(仮称)」のプロトタイプ    AUTOCAR

ドアやルーフパネルなどに軽量なカーボンファイバーを採用することで、現在のヘリテージシリーズ最新モデルである911タルガ4Sヘリテージ・エディションよりも大幅に軽量化される可能性がある。

ポルシェの関係者によると、現行の992世代の中で最軽量とされ、1970年にレーシングカーに使用された「ST」の名称が与えられる予定だという。

新モデルの存在は公式には発表されておらず、発売時期など詳細は不明だ。しかし、911タルガ4Sヘリテージ・エディションと同様に、限定生産の特別仕様車となることは間違いないだろう。

一方、改良型の2024年モデルでは、911史上初の電動ドライブトレインが導入される予定だ。ポルシェが新たに開発したハイブリッドシステムは、電気のみでの無音走行ではなく、電気モーターでエンジンをアシストする電動ブースト機能が焦点となるだろう。

現段階では何も公式発表されていないが、電気モーターとリチウムイオンバッテリーによる重量増を相殺するために、911 GT2 RSでは最大760psの出力を検討していると言われている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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