ホントに走れるの!? 日産キックスが「ニューバランス」に変身 軽いフットワークが結んだコラボ

公開 : 2023.01.24 11:50  更新 : 2023.01.24 23:20

なんだか見慣れない形の日産キックス。これ、「ニューバランス」とコラボレーションした車両なのです。驚くことに、走行可能と発表されています。

スニーカー同士(?)のコラボレーション

日産キックスは、2022年に1万8697台を販売した小型SUV。

2021年の実績と比べて46.4%減という結果だったが、それでも同社の登録車ではノート、セレナに次ぐ3番目に売れたモデル。

『NISSAN KICKS 327 EDITION』お披露目式には、日産の岡部龍太チーフマーケティングマネージャーと、ニューバランスジャパン社の鈴木健マーケティングディレクターが登壇。岡部氏は、「ルーフの上にあるシュータンのスウェードの質感と形にこだわったので見てもらいたい」と語った。
『NISSAN KICKS 327 EDITION』お披露目式には、日産の岡部龍太チーフマーケティングマネージャーと、ニューバランスジャパン社の鈴木健マーケティングディレクターが登壇。岡部氏は、「ルーフの上にあるシュータンのスウェードの質感と形にこだわったので見てもらいたい」と語った。    日産

そんなキックスに、思わず2度見してしまうような車両が登場し、話題になっている。

写真の「日産キックス327エディション」は、コンパクトSUVの日産キックスをベースに、ニューバランスのライフスタイルシューズ「327」仕様にラッピングされたもの。

トレイルやシティなど、使い道を選ばずに走れることを目指す日産キックスとニューバランス327の「想いの共鳴」により実現したという。

そもそもキックス(KICKS)という車名には、英語のスラングで「スニーカー」の意味があるとのことで、「327」の素材感・形状など細部まで再現し、文字通りスニーカーのようなキックスが誕生した形だ。

この姿で、公道を走れます!

面白いことに、この車両は展示目的で制作されたのではなく、“走ることを前提”に作られた。

ルーフ上のシュータンにあたる部分は、発泡スチロールをベースに、327のシュータンと同じ質感に見えるように再現。

日産キックス327エディションのルーフ部分。乗用車とは思えない造形と質感。どうみてもスニーカーにしか見えないだろう。
日産キックス327エディションのルーフ部分。乗用車とは思えない造形と質感。どうみてもスニーカーにしか見えないだろう。    日産

キャリアーを装着している扱いになるので、公道の走行も問題ないそうだ。運転するための視界も、ベース車両と比較して変わらないという。

数あるスニーカーのなかでも、アメリカ製・英国製であることを軸に、ブランドを確立してきたニューバランス。

履き心地を大事にする確かなテクノロジーが支持を得て、スニーカーというファッション・アイテムを超えたアイコンのような存在になっていると感じる。

そんなスニーカーの姿をまとった327エディションは、本日の『NISSAN KICKS 327 EDITION』お披露目式から始まる展示期間を終えた後は、軽いフットワークで街中を駆け抜けるキャンペーンを予定。2月4~5日に東京エリア、2月11~12日に大阪エリアを走るというから、皆様の前に姿を現す機会があるかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事