車内で自撮りも可能 メルセデス・ベンツ 次期型Eクラスに「スーパースクリーン」採用

公開 : 2023.02.23 18:25

メルセデス・ベンツは、次期型Eクラスのインテリアを公開しました。オプションとして新たに「MBUXスーパースクリーン」が用意されており、映像コンテンツの視聴や自撮りも可能となっています。

新たにスーパースクリーン導入

メルセデス・ベンツは、6代目となる次期型Eクラスのインテリアを公開した。大型の「MBUXスーパースクリーン」など、複数の新機能が用意されている。

次期型Eクラスは7月に欧州で発売される予定で、このモデルチェンジでは特にインテリアのエンターテインメント性に焦点を当てているようだ。

次期型Eクラスにオプションで設定される「MBUXスーパースクリーン」
次期型Eクラスにオプションで設定される「MBUXスーパースクリーン」    メルセデス・ベンツ

今回披露されたMBUXスーパースクリーンは、既存のMBUXハイパースクリーンをベースとしたもので、中央のインフォテインメント・ディスプレイと助手席用ディスプレイを組み合わせたオプション装備となる。

デジタルメーターディスプレイは独立しているが、インフォテイメントと助手席用の2つのディスプレイは1枚のパネルに収められ、よりすっきりとした印象を与える。アナログ操作系が少なくなっている点も特徴の1つだ。

センターコンソールに設置されていたコントロールパッドは廃止され、エアコンのコントロールはインフォテインメント・ディスプレイに搭載される。また、中央4個と外側2個のエアベントは、ダッシュボード上部を横切る長いベンチレーションバンドに置き換えられる。

その他、オプションとして新しいヘッドアップディスプレイ(HUD)が用意され、最新のSクラスなどと同じようにAR機能が搭載されている。

アンビエントライトも一新された。オーディオシステムの音楽と連動してパルスするだけでなく、パーキングアシスタント、交差点進入システム、ブレーキアシストなどの警告としても使用できる。

新しいMBUXシステムには、サードパーティーのアプリケーションをインストールする機能もある。欧州仕様では、Angry Birds、TikTok、Vivaldi、Webex、Zoom、Zynkなどのさまざまなアプリがプリインストールされる予定で、ディスプレイ上でオンデマンドのビデオストリーミングも可能だ。

デュアル・ライト・コントロール(DLC)により、走行中も助手席のディスプレイで映画などのコンテンツを見ることができるが、ドライバーの注意散漫を検知するとディスプレイが無効化される。

MBUXスーパースクリーンでは、カメラも用意されている。ダッシュボード上に設置され、停車中に自撮り写真の撮影やオンラインビデオ会議が可能だという。

メルセデス・ベンツは、最新のMBUXでは従来よりも高速かつシームレスな動作を実現するとしている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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