ホンダCR-V 2.2L V6ツインターボの「ハイブリッド・レーサー」登場 米でデモ走行も

公開 : 2023.03.01 18:45

ホンダはCR-Vをベースとした「CR-Vハイブリッド・レーサー」を米国で公開しました。インディカーから移植したV6エンジンを電動化し、最高出力800psを発生。さらなるパワーアップも期待されます。

ボディ後部がぱかっと開くレーサー仕様

ホンダは、CR-Vをベースとしたレーシングカー「CR-Vハイブリッド・レーサー」を米国で発表した。インディカー・シリーズから移植した最高出力800psのV6ハイブリッドを搭載している。

HPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)が開発したもので、チューブラーシャシーを使用し、「ビースト」の愛称で呼ばれている。パワートレインは、インディカーの2.2LツインターボV6ガソリンエンジンを電動化し、スーパーキャパシタで電気を蓄えるというものである。

ホンダCR-Vハイブリッド・レーサー
ホンダCR-Vハイブリッド・レーサー    ホンダ

ホンダによると、シェルの100%再生可能燃料で走行でき、およそ800psを発生するとのこと。開発が進み、インディカーの新ルールにしたがって2.4Lのユニットにアップグレードされるころには900psまで上昇する可能性もある。

フロントサスペンションは最新のNSX GT3から、リアサスペンションは現行のインディカーから流用された。

ボディ上部はCR-Vそのものだが、リアヒンジのエンジンクラムシェルにアクセスできるよう半分にカットされている。ドアもカットされ、ランボルギーニのようなバタフライヒンジが採用されている。

大型リアスポイラーと、インディカーにおけるホンダのスポンサーをモチーフにした赤と青の派手なカラーリングが、アグレッシブな外観を完成させる。

HPDの社長兼テクニカルディレクターであるデビッド・ソルターズ氏は、「このプロジェクトは、HPDとホンダの才能あるスタッフが、電動化、ハイブリッド技術、100%再生可能な燃料の可能性を追求する、ローリング・エレクトリファイド・ラボラトリーです」と話す。

CR-Vハイブリッド・レーサーは、3月3日にフロリダ州セントピーターズバーグで開催されるインディカー開幕戦で一般公開され、複数のレースでデモ走行を行うという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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