SUVのパイオニア、新型『ホンダCR-V』を渡辺敏史が雪上テスト! ハイブリッドと4WDの組み合わせが導く新時代の走り

公開 : 2026.02.27 11:25

2月26日に日本発売が開始された新型ホンダCR-Vを、渡辺敏史が北海道の鷹栖プルービンググラウンドで、ZR-V、ヴェゼルと同時に雪上テストします。キーとなるのは、ハイブリッド『e:HEV』と4WDの組み合わせです。

スポーツユーティリティビークルのパイオニア

初代ホンダCR-Vが登場したのは1995年のこと。バブル後の経営危機を救うヒットとなった初代オデッセイを先陣として、ホンダはステップワゴンやS-MAXなど『クリエイティブムーバー』と呼ばれる商品群を構成、その一翼を担ったモデルでもある。

当時、それらはレジャービークル=RVとして一括りにされていたが、CR-Vは今に続く『スポーツユーティリティビークル=SUV』のパイオニア的な存在として、そして今ではホンダの4輪車販売の量的トップを担う銘柄へと成長した。

日本導入開始された6代目となる新型ホンダCR-Vに、渡辺敏史が雪上で試乗。
日本導入開始された6代目となる新型ホンダCR-Vに、渡辺敏史が雪上で試乗。    本田技研工業

約30年の間に販売された台数は1500万台を突破、現在は約150ヵ国で販売されている……と聞けば、その規模感がやんわりと伝わるだろうか。

そんな大黒柱が、ここ日本市場では販売のラインナップから欠けていた。理由はヴェゼルとの間を埋めるZR-V投入など仕向地ごとの施策もあるが、為替や物価上昇率といった日本市場のトレンドが、国際銘柄であるCR-Vの国内価格設定を難儀なものとしているというのも挙げられると思う。

昨年、米国生産のFCEVが投入されたことでそのブランクは解消されたものの、リース販売のそれは一般向けとは言い難いものだった。ここにきてHEVの一般販売が始まったことで、6代目のCR-Vは晴れて日本のユーザーの選択肢として復帰した。

パワートレインはHEVの1本

新型CR-VのパワートレインはHEVの1本となり、ドライブトレインはFFと4WDが用意される。HEVについては先代でも用意されていたが、この新型では2Lユニットの直噴化を筆頭に、ふたつのモーターや制御系なども全刷新された。

それに加えてCR-Vならではのポイントとして、高速巡航など内燃機稼働の効率が高い領域で駆動輪をエンジン側と繋ぐ直結モードを、低速側にも直結Lowモードとして設けたことが挙げられる。これは走行性能や燃費の改善というよりも、大きな積載重量や牽引といった状況でモーター側の負荷を抑えて発熱を防ぐ狙いだ。

新型CR-VのパワートレインはHEVの1本となり、ドライブトレインはFFと4WDが用意される。
新型CR-VのパワートレインはHEVの1本となり、ドライブトレインはFFと4WDが用意される。    本田技研工業

4WDのドライブトレインはZR-Vやヴェゼルと同じく、プロペラシャフト&多板クラッチを介して後軸側に駆動配分する仕組みを採用した。

ホンダでは次世代の中小型車向け4WDシステムについては、後軸のモーター駆動化を進めることが既に公言されているが、CR-Vのようにある程度ヘビーデューティな用途にも応える必要があるモデルについては、このようにメカニカルな方式が継承されるのではないだろうか。

ちなみにCR-Vへの搭載にあたっては、車格や重量の大きさに合わせて、後軸側への駆動配分を最大60%程度まで増やして運動性能を確保しているという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    渡辺敏史

    Toshifumi Watanabe

    1967年生まれ。企画室ネコにて二輪・四輪誌の編集に携わった後、自動車ライターとしてフリーに。車歴の90%以上は中古車で、今までに購入した新車はJA11型スズキ・ジムニー(フルメタルドア)、NHW10型トヨタ・プリウス(人生唯一のミズテン買い)、FD3S型マツダRX-7の3台。現在はそのRX−7と中古の996型ポルシェ911を愛用中。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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